今さら国内MBAに意味はあるのか?そんな疑問を持っていたけど、エンジニア文化に背中を押された話
実は、2023年4月から大学院に入学し、MBAコースで勉強を始めました。
国内のMBAを取る意味なんて今さらないだろう。
MBA取ったからといって別に何か評価されるわけでもないし。
そんな思いだったのですが、先日大学院の入学式を終えて、今このnoteを書きながら、次の授業の予習で焦っている自分がいます。
こんにちは。私はLAPRASというHR Techのスタートアップで広報PRや経営企画、マーケなどやっています。(とっても、久しぶりのnoteとなってしまいました。)
このnoteではなぜ今更MBAに通うことになったのかを書きたいと思います。
将来の自分むけに書いている要素が強いですが、同じような悩みを持っている方もいるのではないかと思います。
そのような方には何かの気づきや体験談として参考になればと思います。
なぜ今さらMBAなのか?
海外の有名大学でMBAを取得することがビジネス界での一つの能力証明書のようなものだったように思います。(今でもその節はあるのかな?あまり最近の海外事情には詳しくないのでわかりません)
国内のMBAは、一昔前は昇格・昇進のための資格という感じだったように思います。しかしながら、最近はMBAを取ったからといってそれだけで昇格・昇進したり、能力を評価してもらえるものではなくなったと思っています。
なので、資格としてのMBAはほぼ意味がないと僕は思っています。
それなのになぜMBAを取ろうと思ったのか?
それは3つの理由があります。
正確にいうと、MBAを「取る」ではなく、MBAコースで「勉強する」という表現が僕にはしっくりきます。
1. 経営の全般知識を習得したかった
最初の目的に、経営に関する知識を習得したかったということがあります。
本業では全社的な役割で経営メンバーと一緒に物事を進めていますが、自分がもっと経営に関して高い視座と広い視野で影響を与えることができればもっと会社が成長することができるのに。組織マネジメントももっとやりたいのに。
自分ができない課題を日々目の当たりにしていると体系だった知識が自分にはまだまだ乏しいと思うようになりました。
前職の大企業では専門性を磨けばそれなりに仕事はできていました。しかし、経営に近くなればなるほど、専門性だけでない複合的に様々なことを考えることが必要になります。スタートアップでは特にそれを実感しています。
基本的に僕は経営がしたい(必ずしも社長になりたいというのではなく、チームで経営がしたいということ)ので、一通りの経営的な基礎知識が必要だと思っています。自分のその基礎知識がやはり足りてないことに気づきました。なので、その基礎知識を身につけるためにMBAで一気に学びたいと思いました。
経営に関する「知識」だけであれば、正直MBAでなくても独学で勉強することもできます。ただ、僕は本当に怠け者で自分に甘いと自覚しているので、強制的に勉強しないといけない環境に自分を放り込むことがいいと考えました。
2. 集まってくる人からの刺激
知識の習得だけではなくもう一つ大きな目的がありました。
それが、こんな時代にMBAに入学してくる人たちとの人的ネットワークです。
今入学してくる人は、国内MBAの資格としての価値をあまり重視していないと思います。そんな中でも勉強しようという人なので、いい刺激をもらえると思いました。
ChatGPTなどのAIの進化によってweb上の情報は最適化され、作り込まれる可能性があります。デジタル上での関係構築の新しい形が出てくるとともに、リアルな人間関係はより価値を持ってくると思うんです。
そんな先が読めないデジタル時代だからこそ、「信頼できる人との繋がり」はこれまで以上に価値が出てくると思っています。
今後の人生において信頼できる人とのネットワークを作りたいという目的もMBAを選択した大きな理由です。
3. 自分のやりたいこと「志」のアップデート
2021年に転職をした際に、新しい働き方や業界へチャレンジすることにしました。それは、自分の奥底に眠っていた願望を掘り起こした結果だったように思います。
今は、LAPRASというスタートアップで、事業成長を目指すことに全力投球したいと思っています。幸運なことに素晴らしいメンバーが組織にいて、愚直に事業成長をみんなで目指せる環境がとてもありがたい限りです。
MBAの学びは事業成長に還元していくベく、日々の業務の中で実践していきます。
そんな日々を送りながらも、自分がその後に何がやりたいのか、どんな人間になりたいのか。自分自身の志をアップデートしていきたいと思います。
志をアップデートするためには、色々な人と出会い、話をして、様々な体験をすることだと思います。
これまでの自分の経験から、体験を通して自分の奥底にある「本当の自分の気持ち」に気づける気がします。
逆に言うと、何も体験しない(行動しない)と、自分の本当の気持ちに辿り着ける気はしません。これは志の研究でも明らかになっているようで、エビデンスがあります。
ということで、MBAで様々な体験を通して、自分の志をアップデートすることが3つ目の理由です。
エンジニアのアウトプット文化に触発
ここまで、3つの理由を書いてきましたが、実はもう一つ間接的に影響を受けたものがあります。
現在の事業に携わるようになって、ITエンジニアの学習文化に触れました。これまであまり接することが少なかったのでわからなかったのですが、ソフトウェアエンジニアは本当に勉強しているなと思うことが多いです。
それもやらされているという感じではなく、純粋に興味があるから勉強してみたり、個人開発してみたりしている。
それを公開してみんなで刺激を与え合っている。
そんな文化が素晴らしいなと思ったわけです。
ビジネス職ではそんな動きはあまりないので新鮮でした。
純粋に新しいことは楽しんで学べばいいし、誰かから教えて貰えばいい。
そこに変なプライドはない。
そんなことを思ったら、「今さらMBA行くとか時代遅れだと思われそう。」とか、変な周りの声を気にしなくなりました。
純粋に今の自分が興味あって、やってみたいことにトライして、その過程も結果もオープンに公開して、コミュニティや社会に還元する。
そんな行動を僕も取ってみたいと思ったこともMBAに一歩足を進めた理由の一つでした。
とはいえ、やっぱり大変です…
そんなこんなで4月に入学をしまして現在授業を受けています。
(4月以前も単科生として8科目を受講済みなので、ある程度授業の感じとかはわかっています。)
それでも、4月〜6月の授業は3科目。
毎週(水)の夜と、隔週土曜の午前中に授業があります。
授業の予習に最低でも2、3時間はかかりますし、ものによっては5時間はかかります。途中でレポートもあります。
本業や副業、プライベートの中で、うまく時間を捻出していくことがやはり大変です。でも、自分で決めたことなので楽しいです。クラスというのも10数年ぶりでなんか嬉しいです!
(あと、関西人なので、出したお金以上のものを得ないともったいないので、使い倒す感じでみんな頑張ってます!)
MBA生活がどんな感じなのかは、また今後のnoteで書こうかと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
2年後にこのnoteを読み返した自分が何を思うのか楽しみです。