魍魎の匣見たことある??
どうも、こんばんは。
今日は久しぶりにすこぶる機嫌が悪かったワルお肉まんじゅうです。
お肉まんじゅうは大正時代や昭和初期の建物や服装や人の感じがとても好きです。
単純におしゃれだなって思うし
なんか、きちんとしてるように見えるの。
昭和初期とは言えないかもだけど今から70年前が時代設定の京極夏彦先生の魍魎の匣が大好きで
映画を定期的に見たくなっちゃうんです。
でも、動画配信サイトに無かったりしてね、
見たい時に見れないストレスを抱えてしまい
ある時それに耐えられなくなり
家に出来るだけ物を置きたく無いお肉まんじゅうがDVDを買ってしまったのでした。
そんなわけで我が家には魍魎の匣だけDVDがあります。
持ってる唯一のDVDが魍魎の匣なのは
いささかちょっと女子らしからないというか
不穏な感じもしますが
本当に何年かに1回強烈に見返したくなってしまうんだからしょうがないです。
この映画の何が良いって
美しさと不気味さ、雰囲気がたまらないんです。
人の恐ろしい部分を覗けてねゾクゾクするの。
音楽も素晴らしく良くて
黒木瞳さんの登場シーンは本当に綺麗なんですよ。
そして、それとは対照的に
無機質なヒンヤリとした巨大な匣のような建物
もうこれだけでゾクゾク、お肉まんじゅうは京浜工業地帯とか大好きでナイトクルーズに乗るくらい好きなんですけど
魍魎の匣に出てくる美作先生のいる建物は京浜工業地帯と同じような感じの印象を受けるんです。
お肉まんじゅうがライチ光倶楽部が好きだったりするからかな?
ちょっと伝わり辛いかな💦
語彙力が無くてすみません。
作中に出てくる建物だけでも、もう、お肉まんじゅうの心はゾクゾク、ワクワクしてしまうんです。
そして、マジでこれはお肉まんじゅうが頭が悪いが故のゾクゾクポイントなのですが、
生きてる時代があまりに違うため
当時の人達の考え方などがハッキリと掴めず、想像する事しかできないため
当時の猟奇的な人は、現代を生きる我々が想像し得る猟奇性よりも更に凄い猟奇性を持っているんじゃないかと妄想が止まらないのです。
今同じような犯行が行われたとしても犯人の内面がどうだったとか何にも興味は湧かないのだけど
それが昔だとなんだか途端に妖しいものに感じちゃうの。
昔すぎると具体的に想像する事ができずに現実味が無くなってしまうし
大正時代、昭和初期、中期、くらいが丁度いいんですよね。
なんとなく知識としては分かるけど実際の事は分からないよね。ぐらいだから想像が止まらなくなるの。
現代より制限の多い時代に屈折してしまった人間というものは妖しいのです。
どうしても興味が出てしまいます。
そして、魍魎の匣は2007年公開の映画なのですがお肉まんじゅうは当時15歳だったのです。
15歳にはなかなか衝撃的なシーンがあり、(と言うかアレは全年齢に衝撃だよね。)
トラウマ不可避なのよね。
映画館のフルスクリーンで見ちゃったもんだから
夢に出てきちゃうほど怖かったです。
グロいの。本当に凄く。グロいの。
人間が考えられる限界のグロい事をやっちゃってるんじゃ無いかなってくらい。
グロさだけで言ったら最高峰です。
あれを映画でやるなんて、絶対にとっ散らかって酷い出来にしかならないはずなのに
あそこまでまとめ上げられているのは凄いです。
最初にこの映画は凄くビジュアルが美しくてって書きましたが、
美しいものとグロいものが一緒の作品で登場しちゃうんです。
良くできてるの。
おかげでお互いが際立ってます。
そして、15歳のお肉まんじゅうは色々な強烈なものに感情を揺さぶられて全く気にしてなかったのだけど
見返せば見返すほどに
宮迫さんが嫌で嫌でたまらなくなりました。
なんであんな豪華な俳優陣、演技派の人たちの中に
宮迫さんがいたの???
めちゃくちゃ浮いてるの。。。。もう邪魔なの。
マジで演じているキャラクターと宮迫さんがあってなさすぎて何故キャスティングされたのか不思議でたまりません。
笑っちゃうというか、一気に昭和という非現実の舞台から現実に引き戻されるの。
宮迫さんじゃなくてもっとガタイが大きくて渋くてカッコいい人だったら良かったのにって凄く残念。
(エンケンさんとかが良かったな)
ストーリーはあえて言及しませんでしたが、
謎解きミステリーでとっても面白いです。
さすが京極先生のヒット作!って感じです。
ひと昔前の妖しさに惹かれてしまう方でグロいのに耐性があるよと言う方は是非とも魍魎の匣見てみてください。
怖がりな人は絶対に見ないでください。
一生消えない傷が心に残ります。