【小説】 逃走 #05 出頭
警察署の駐車場で待ってくれている先輩の車のところまで歩いて行った。
先輩は車から降り、手を振っている。
「タケシ、こっちこっち。お疲れさん、大変だったみたいだな。お前の車見たよ」
「あぁ、ありがとうございます。悲惨でしょ、車」
「そうだな、結構行っちゃってるなー。ベンツの方は壊れてるかどうかもわからないくらいだけどな。やっぱ頑丈さが違うのかなぁ。ここで話しても仕方ないし、もう遅いから家に行こう」
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