教会旋法(あまり使わないやつ)

昨日、記事を書いてからちょっと後悔。あまり使われないのはフリギッシュとロクリッシュだけだった…使われないから書く内容も少なくて…でも頑張ってみる。

フリギッシュは E F G A H C D E がEフリギッシュなので、Cフリギッシュに直すと、C Des Es F G As B C になる。Aフリギッシュなら A B C D E F G A である。つまり、短調に比べてフラットがひとつ多い(レに相当する音が半音低くなる)。その分、短調を少し不安定にしたような印象を受ける。

合唱曲で出会ったことは記憶にないのだが、実際に音階を弾いてみると、我々日本人にとってはなんとなく聴いたことのある音階のはず。それもそのはず、「通りゃんせ」がこの音階でできている。ミーミレ、ミーミレシー、で始まり、最後がラシドレミファミ、ファーラーシラファー、ミーミレミー、で終わる。

実際には通りゃんせはソを1度も使わない6音音律なので微妙に違うような気もするが、こんな雰囲気の曲に出会ったなら、それは多分フリギッシュだろう。

普通に和音を構成すると最後の和音はEフリギッシュならEm(E G H)になるが、私の耳の中に残っているのはなんとなくEsus47(E A H D)である。

そして、3度堆積で5和音を作ると、9度が長9度ではなく、短9度、つまり、主音の半音上になる。これが強烈に主音への進行を促すらしく、Esus4♭9(E A H D F)→Esus47(E A H D)という終止が思い浮かぶ。Wikipedia曰く、フリジアンサスペンデッドコードというらしい。

そこから、Esus4♭9のEを抜くと、Bm7♭5(コードネームは英語で書いているので、H D F Aのこと)→Esus47という進行ができる。

ロクリッシュは元々使われてなくて、他の旋法が確立したあとに「シから始めるのもありじゃね?」という感じでできたらしい。意識してロクリッシュで作ろうとしない限りは使わないので、多分、普通の曲はほとんどないのではないかと。短調に比べてフラットが2個多いので、フリギッシュよりさらに不安定な響きに聞こえる。

とりあえず、これで教会旋法はおしまい。合唱では自分で音程を作らなければならないため、教会旋法は覚えておいて損はない。楽器を吹いてた時はとにかく指を押さえれば音が出たので、教会旋法を意識したことはなかった。フリギッシュもエネルギッシュもない。覚えたのはここ数年のことだから、皆さんもきっと覚えられる。今からでも大丈夫。

調性についてもこれでおしまい。次回からは少し雑多な話題を挟んで、和音をやろうと思う。


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