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福島和可菜さんがTCSロンドンマラソン2023のペースセッター挑戦!貴重な体験をレポートしてくれました!
こんにちは!
東京マラソン財団よっしーです。
梅雨で湿気も気温も高い日があったり、
低い日があったり、
この時期のトレーニングは
くれぐれも水分補給には気を付けて
トレーニングしましょう!
水分補給については過去記事にもありますので
参考にしてみてください!
今回、TCSロンドンマラソン2023から
ペースセッターのノウハウ共有
ということで、
東京マラソンにもお声がかかり、
東京からは走力のある2人が
実際にロンドンマラソンのペースセッターを
体験してきました!
福島和可菜さんと、
東京マラソンでもペースセッター業務を行っている
山田が行ってきましたー!
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ロンドンマラソンも東京マラソンも
アボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM)
の中のひとつです。
自分たちでいうのもなんですが、
世界で名高く大規模な6つのマラソン大会として
東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、
シカゴ、ニューヨークシティマラソンがあります。
よって大会間で常にコミュニケーションをとっており、
今回もその流れでペースセッターの情報共有もかねて、
実際にペースセッターを体験することになりました。
今年のロンドンマラソンは2023年4月23日に開催されました!
参加者58,000人!
参加者の人数は
東京マラソンよりも約2万人も多いのですね、、、
ロンドンマラソンのすごさがわかります!
ロンドンマラソンの特徴としては、
チャリティイベントとしての側面でしょうか。
ロンドンマラソンは、1981年に第一回が開催され、
今まで41回開催された大会の総完走者数は100万人を超えます。
参加者はこれまでで10億ポンドを超える寄付金を集めており、
毎年開催される1日チャリティイベントとして
世界最大のイベントとなっています。
大会公式ウェブサイト:https://www.tcslondonmarathon.com/
実は、
アボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM)
の大会が開催されると、
いつも大会レビューを日本語訳してアップしているのを
ご存知でしょうか?
良ければレース展開など、こちらも見てみてください!
エリートレース
https://www.marathon.tokyo/news/detail/news_002847.html
車いすレース
https://www.marathon.tokyo/news/detail/news_002848.html
今月のONE TOKYO noteでは、
少しでもロンドンマラソンのペースセッターのリアルを
お届けできればと思い、今回は実際に経験した
ONE TOKYOオフィシャルサポーターの福島和可菜さんに
レポートをいただきました。
リアルを感じてみてください!
「たら」「れば」を言ったらキリがないけど、
もう少し英語が出来「たら」
しっかりコミュニケーションが取れ「れば」
また違った時間になっていたのかな…。
私は心底走るのが大好きだ。ごはんを食べる事、お酒を飲む事、お風呂に入る事、寝る事、と同じ位置に走る事は存在する。
毎日の日課。
スケジュールの都合で走れない日があると走りたくてウズウズする。
お仕事で色々な所に行く事が多いけど、必ず走るシューズとウェアは持って行くマストアイテム。
1人で行った先をゆったりと走る旅ランも好きだし、仲間と共にゼェハァ言いながら追い込む練習も好き。そして何より、色々な大会を走る事が大好きだ♩
毎週大会に参加したいし、1つでも多く色々な大会に参加したい!
そう思っている中で、ロンドンマラソンのサブフォーでの大会公式ペーサーという大役をいただいた!!!
大会でのペーサーという役割は今回が初めてだったけど、ペース感覚には自信があって、どんなペースでも、(余裕を持って走れる3時間10分まで(笑))イーブンに刻んで走れるのが特技の1つでもある。走力は大丈夫!問題は英語力だ(笑)今まで、海外の大会には何度も出場しているけど、言葉の壁は何とか勢いで乗り切って来た。
自分が挑戦する側だったら、今まで通りの勢いでも良いかも知れないけど、ペーサーはサポートする側でもあるので、コミュニケーションが大事だと思い、急いで英語学校に通った(笑)そういう場を作らないとなかなか出来ないし、チャンスだとも思った。すっかり忘れている自分の語学力に衝撃を受けながらも、出来る限りの準備をした。
ーーー
大会=旅
せっかくどこかの地を走るのならば、その前後も全力で楽しみたい!!!
お酒、食事、景色、文化、歴史。
RUN&BEERというランニングチーム(オンラインサロン)を主宰するほど、私はお酒が大好きだ。
ロンドンに着いたのは夜遅かったけど、まずはパブに向かった(笑)
イギリスを代表する料理の1つ、フィッシュアンドチップスにビール2杯。日本円で軽く5000円超え!!!物価高い(笑)と思いながらも、みんなが楽しそうに会話をしながらお酒を楽しむ雰囲気は最高!ずっとパブにいたいと思うほどだったけど、しっかり時差調整。
翌日はEXPO会場で、大会のインフォメーションに立った。私のこの英語力でどう案内するのだ(笑)不安しかない。ロンドンマラソンはマイル表示なので、ペースによって1マイル毎のラップタイムが書かれたバンドを、希望者に渡すという係。
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「What is your target time?」
と聞いて、目標タイムが記されたバンドを探し、渡す。早送りかと思うぐらいにみんなの英語を話すスピードが早い!
「fifteen」と「 fifty 」
3時間15分と、3時間50分を何度か聞き間違えてしまったけど、それ以外は何とか渡す事が出来た!ふぅー。(笑)
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EXPO会場は本当に広く、出店数も多く、かなり盛り上がっていた!
その日の夜は、各国から来た大会関係者の皆様との会議に参加した。それぞれが関わる大会についてのプレゼンを順番にしていく形で、シカゴマラソンとはリモートで繋いだ。
会議時間3時間半。私が発言する場面はなかったけど、10分の1位しか言ってる事が理解出来ず、とても悔しい思いをした。私も、東京マラソンをしっかりPRしたい。。。やはり言葉の壁は分厚い。けど、帰っても変わらず英語学校に通うという事を心に決めた。
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ーーー
そしていよいよ!ロンドンマラソン当日。
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東京マラソンより20000人多い約58000人のランナーが各国から参加。
ペーサーは30ペースで132人。(東京マラソンは6ペースで31人)
朝、早い時間から132人のペーサーがスタート地点へ集合し、ミーティング。それぞれのペースタイムが記された旗を、ザックに付けて走るスタイル。スタート地点は経度0度に位置し、世界各国のタイムゾーンの基準となったグリニッジ天文台があるグリニッジ・パーク。広いパーク内に、イエロー、ブルー、グリーン、レッドとスタートゲートが4カ所に分かれていて、さらにはそこから細かくブロックにも分かれ、約3km先の広い道路で合流する。
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私は、レッドのブロック6からのサブフォーペーサー。ロンドンマラソンにはグロスタイムというのがエリートにしかないので、基本はネットタイム。ネットタイムだと、そこまで渋滞やペースの遅れを気にする必要がないので、気持ち的には楽だと思った
色々な国から参加しているペーサーの方々と写真を撮ったり会話したりしながら、スタート1時間前の9時にはブロックへと移動し、スタートの時を待った。
雨の10度。走るコンディションとしては良さそうだけど、走る前から雨で全身びしょ濡れで、久しぶりにガクガク震えた(涙)
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10時になり、先頭から順番に走り出す。私がスタートゲートをくぐったのは10時41分!
身体が骨まで冷えた状態で走り始めたから、なかなか身体が動くまで時間がかかったけど、周りの方々を見ながら、良き位置でコース取りし、5分40秒〜41秒を刻んだ。1kmの表示は無く、1マイルを9分7秒で通過。ペースは予定通り。コースは、細かいアップダウンと、多少の渋滞はあるけれど、ロンドンを象徴するテムズ川や、カティーサークも見えた。雨が降っているにも関わらず、常に応援してくれる人が絶えない。みんな、ビールを飲んだり、ワインを飲みながら、スポーツ観戦を楽しむ様に、全力で声援を送ってくれた。街全体がお祭りの様で、気持ちも上がるし、走る人も、応援する人も、みんなが一体となって楽しんでいて、ロンドンの街は活気で溢れていた。
20km地点を過ぎ、タワーブリッジを渡り、ロンドンの中心部へ。どこか懐かしい感じと、近代的な感じがする街。時計を見ながらも、せっかくなので景色も楽しんだ。
ペーサーの旗がとても目立つから、走っている最中もたくさんの方々に声をかけてもらったり、質問されたりした。タイムの事は答えられるけど、難しい質問の時は、サブフォーを目指して一緒に走っていた地元のジェントルメンランナー(笑)が、代わりに答えたりしてくれた!優しい。常にイーブンペースを刻みながら、40km地点へ。ロンドン・アイ、ビッグ・ベン、ウェストミンスター寺院、国会議事堂など、ロンドンを代表する観光スポットがラスト2kmを後押ししてくれた。
「a little more!」
「last!」
「enjoy!」
「nice run!」
「good job!」
と声を掛けながら、フィニッシュゲートへ。
3時間59分37秒。
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mission accomplished!
「thank you」とたくさんの方々に声をかけていただき、少しでも力になれた事、感謝される事が心から嬉しかった。
コチラこそ、
thank you very very much !
心も、そしてフィニッシュしたぐらいでやっと身体も温まった♩
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がしかし!そのままhappy endでは終われなかった。私の預けた荷物が無くなってしまった。他にも、荷物がない人がかなりいて、見つかるまでテントで待たなくてはいけない事になってしまった(笑)エマージェンシーシートをもらったけど、パンツまでびしょ濡れの身体は再びガクガクと震え出した(笑)寒い(笑)荷物が見つかったらホテルに電話してもらえる様に頼んでみたけど、出来ないと言われたので、預けた荷物はもういらないと言ってみたら、それも出来ないと言われてしまった(涙)がーん(笑)結局、3時間以上待った(笑)荷物が見つかった時には携帯の充電もなく、帰り道もわからない状態だったけど、色々な方と会話も出来たし、状況を見ていたランナーの方が、服をくれたりした。私も、こういう人になりたいと思ったりした。帰りは、500m毎に道を尋ねながら、キロ4ペースで走ってホテルまで帰った(笑)そのままスムーズに荷物が出て来ていたら芽生えなかった感情や、違う視点から大会を見る事も出来たので、かなり経験値が上がったと思う(笑)サプライズ!(笑)
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温かいお風呂に入りたかったけど、美味しいビールが待っていたので急いで着替えて食事会に参加した。何と美味しい事!!!例えどんな事があっても、体調を崩さないのが自慢だし、マラソンを始めてからは1回も風邪をひいた事がない。マラソンの力は本当に偉大だ。
ーーー
色々あったけど、全てが勉強で経験。
ロンドンマラソンは本当に素晴らしかった。
これからももっと色々な大会を走りたい欲が増した(笑)ワールドマラソンメジャーズ世界6大マラソン制覇を新たな目標の1つに加えて、またこれからもペーサーという任務が出来る様に、走力はもちろん、英語力や人間力も上げ、日々楽しみながら頑張ろうと思う!
level up every day!
Love running !
レポートいかがでしたか?
和可菜さんのリアルなレポートと向上心に、
私もやる気をもらいました!
私も東京レガシーハーフマラソン2023や、
東京マラソン2024に向けて、
国内海外のランナーの皆さんと
コミュニケーションを取れるよう、
外国語の勉強をしなくてはいけませんね、、、!
そして、レポート内にも30ペース、
とあったとおり、
ロンドンマラソンのペースセッターは
3時間~4時間20分までを5分刻み、
4時間30分~4時40分までを10分刻み、
4時間45分~7時間30分までを15分刻み
と幅広く設定されています。
参加人数が多いこともあり、
様々なランナーへの対応が行き届いていますね、
東京マラソンも少しでも見習っていきたいところです。
やはり他の大会の状況を知ることは
現地に行っていない私でも大変勉強になります!
今後の大会運営に活かせるよう、
情報収集を欠かさず取り組んでいきます!
今後も
アボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM)
の他大会のことについて、
ご紹介していければと思っています!
こんなことを聞いてみたい、
取り上げてほしい内容などあれば、
ぜひ、コメントをお願いしたいです!
次回のnoteは7月下旬を予定しています!
おたのしみに・・・