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自治体の課題を語る前に

私がnoteで書き記したいのは、人事、組織、事業主体など複数の観点からの「現在の自治体(施策)の課題」です。

しかし、それらを書き記す前に、そもそも現代の自治体の基礎っていつどうやってできたの?なんでこんな仕組みになってるの?というところに少し遡りたいと思います。

1871年以前、日本は「藩」単位で管理されていました。藩それぞれが単体で各エリアを統治し、各々で税金を徴収したりしていたのです。その全体を取り仕切っていたのが、1603年から始まった江戸幕府です。

徳川家の将軍が、日本各地にいる武家と主従関係を結び、武家それぞれに各エリアの統治権を与える、というのが当時の仕組みであり、それが約270年ほど続きました。

しかし、1853年にペリーが日本に来まして、外国やべー!各地域みんなバラバラに統治してるけど、日本一致団結しないとまずいんじゃね?ということで、坂本龍馬とかが頑張りまして、日本の統治構造を変える活動を行いました。それが明治維新です。

そこで、江戸の統治方式は終了し、全国を統一する新たな仕組みを作るべく、明治政府が生まれました。こんな経緯があるため、明治政府=中央集権と表現されます。自治体の変化は、1868年〜1871年(廃藩置県)に具体化し、各エリアの名称が「藩」から「都道府県」に変わりました。

そこから、色々あり、1947年の地方自治法改正で、現在の47都道府県に至ります。(官吏⇨公務員という名称変化もこの年からです)

というわけで、現在の地方自治の基本形が生まれてから、現時点で約150年経っています。

これを短いと捉えるか長いと捉えるかは人によって異なるでしょうが、私個人は、令和維新とも呼ぶべき自治構造の転換点が近付きつつあるのでは、と考えています。

具体的にいうと、民主主義の部分的な構造変化です。つまり、選挙で代表者を選び、議会運営で自治体の進む道を決めるという間接的な方式から、国民一人一人が意見を述べて政策を決めていく、より直接的な方式に変化していくのではないか、ということです。

なぜ、こういった変化の必要性が生じるのか。それは、現在の自治体が機能不全を起こしつつあり、さらに人口減少・財源不足によって、その不全が顕在化してきているからです。言い方を変えると、自治体自身が自分たちの役割がわからなくなってきている、ということもできるかと思います。

次回以降、私が考える機能不全=現在の自治体の課題について、テーマごとに記事化して行けたらと思います。

拙い文章ですいません。ここまで読んでくださりありがとうございました。                        本日もお疲れ様でした。

                          ひとりシンクタンク




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