熊の手「調理」
ここまででやっと下処理が終わったので
調理に入ります
膨大な時間がかかりますね…….
数々の食材を使い、味を深めていきます
かつ柔らかくしていくのですが、圧力を
なるべく使わないようにしないと崩れて
しまいます
どれだけ綺麗に形を残して調理できるかも
職人の腕の見せ所です
散髪屋ですが
煮沸消毒した布に包んで調理します
煮込むベースに使うのは淡海地鶏のガラと
肉から取ったスープと香味野菜
贅沢ですね、煮るだけでこれだけ使います
大吟醸の日本酒も惜しみなく
熊の手が高い理由がわかると思います
１人５万円でも安いかもしれません………
鍋のそばから離れられません…….時間と労力
ガスも何時間つけてるのか………
これを現代の調理器具の無い時代に交代で
作って、失敗したら処刑されるという重圧の
中調理していた料理人たちは命がけで………
皇帝の料理を作るとはそういうこと
死にはしないがお客さんの時間、お金、
自分の時間、家族の時間を犠牲にして
全力で作ってるこの料理を確実に完成
させなければいけない
どの仕事もそうだが魂の宿る仕事は
己を成長させる
１０の練習より１の実戦だ
飲食店の素人が、料理人の素人が
本当に美味いモノをお客様に提供する
には代償がいる、命をかけないと
己を伸ばすことが出来ない
時間と手間を惜しむな、全力で
考え挑む
これが爆発的な成長のカギになると
自転車で学んだ
口の中に広がる血の味、四肢が切断された
かのような痛み、涎は垂れ、目は虚ろ
そこまで肉体を追い込んだ先の超回復後の
全てを凌駕するような強さ！
料理にも同じことが言える
自転車も散髪も料理も同じ線状に並ぶ
とこがある
狂気を体験した人間は強い
出汁をとった淡海地鶏に塩をふって試食
普通に美味い……凄いな、地鶏って
出汁とっても普通に売ってる鳥肉より
遥かに美味い
これ注目すべき食材かもしれん…….
３時間、キレイに仕上がる
ゆするとプルンプルンと……..これは美味い覇気
が出ている、やった！
で、メインの味付け
赤ワイン煮込みの洋風か？
中華の味にするか？
両方外れなんじゃないかと思うｗ
コラーゲン、ゼラチン質の食材を活かそう
と思ったら両方濃すぎて本来の味が消える
料理人の味になってしまう
食材が良いなら料理人の味なんていらない
食材本来の味を食べたいからだ
だから正解は「和」じゃないかなと
美しい
エルメスの皿に映えるｗ
これをカットすると化けます、これが
熊の手の料理された姿！
さぁ、色んなとこから聞いた話だと
大多数が美味しくない、ネタ料理だとのこと
グルメな人たちでさえそう言っていた
それが真実か？
皇帝が死ぬ前に欲したという味が真実か？
私を育ててくれているお客様のご好意で
ひとつ食べさせていただく
どれ、真実は……..
う、美味い！
プルプル系食材の頂点かもしれん！
じわぁと広がる滋味……..あぁ、これは
手のひらの中央部にある赤身の強い肉
指を動かすために使われてる筋肉じゃなかろうか？
濃い赤身の部分を食べてみる
あぁ、確かに旨味が強い……なるほど
この赤身の旨味が長時間煮ることで
コラーゲン質の肉球部分へと
分散される訳だ、だからプルプル部分が美味い
おまけにそれを邪魔しない優しい和の味付け
にしているから活きている
これをそんなに美味しくない、
これといってな意見は間違ってることがわかった
やはり自分で確かめるのが１番だ
食したお客さんはキレイに
骨をしゃぶり続けて完全成仏ｗ
「こんな珍しい美味いもん骨までしゃぶるわ！」
美食家の鑑ですね
結論
ちゃんと処理してるやつをちゃんと調理すれば
それは絶品の食材である！が正解
皆さんもチャンスがあれば是非
美味しいのが食べれると良いですね💛
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