野菜を洗ってプチSDGs!②~農薬を落として皮ごと食べよう~
こんにちわ。宅配クリーニングone moreです。
前回、「農薬や水で洗っただけでは落ちないようにできている」そして、「簡単には減らせない理由がある」だから、「野菜の表面には農薬が残っている」ということをお伝えしました。
今回は、「どうやって野菜についた残留農薬を落すのか」についてお話します!
1.残留農薬を落とす方法とは
残留農薬を落すおすすめの方法は、「アルカリ」で洗うことです!
農薬を落としにくくしている展着剤は、油のような成分なので、油を溶かす効力があるアルカリで洗うことで落とすことができます。
①一番お手軽、重曹!
そして、アルカリで一番お手軽なのは、重曹ですね。スーパーでも100均でも売っています。食べても安全なので、野菜の洗浄にはもってこいですね。
洗い方としては、
①ボウルに水を貼る
②重曹を大さじ1~2(水量に応じて調整。500mlで大匙1くらい)水に溶かす
③野菜を入れ、漬け置きする
でOKです!
漬け置きする時間は農薬をしっかり落そうと思えば30分くらいはほしい所。。。ですが、水に野菜の持つビタミンが溶け出てしまうという話もありますので、5分~30分お好みで調整してください。
ちなみに、野菜を漬け置きしてみると、重曹水もよく見るとうっすら黄色になります。
だけど、漬け置きしすぎるとビタミンが出て、短いと完璧には落ちないってどうすれば!?という方もご安心ください。
②これを使えば最高!ベジセーフ
じゃあ、どうすれば、ビタミンも損なわせず農薬を短時間で完全に落とせるのか!ということでオススメしたいのがベジセーフです。
ベジセーフは、アルカリ電解水。水を電気分解してアルカリ性にした物で、成分はほぼ純水(若干のミネラルが入っています)
ベジセーフは、アルカリ度数を野菜洗いに最も適切に調整された物で、一瞬で農薬が落とせます。前回のこちらの画像は、このベジセーフをシュシュっと吹きかけた物です。
重曹水では、重曹が水に溶けるまで時間がかかる為、時間がかかってしまうんですね。
ですが、こちらを使えば一瞬で農薬を落せるので、ビタミンも流出しません。
ただ、なんでもかんでもこれを使うとお値段がなぁと私は正直思ってしまいますので、時間があるときや野菜を大量に洗う時は重曹を使って、時間がないときや野菜が少しの時、あとは果物等のワックスが多く付いているものはベジセーフと使い分けしています。
ちなみにてっかてかにワックスがついた果物をベジセーフで洗うと、サラサラのすべすべになります(笑)
③植物由来の洗剤は本当に安全?
こちらの記事を書く前に、「野菜洗い」について他のどんな記事があるかな?と検索してみると、料理研究家さんが書かれた記事に「植物由来の中性洗剤で洗う」と書かれている物がありました。
野菜用に開発された物ではなく、食器用のやつ。そうサ〇ヤさんのヤシ由来の洗剤です。
確かに、植物から作られており、食器用洗剤に中では優しい物ですが、、、植物由来だからといって、できている成分が口に入れて安全とは限りません。
洗剤にはSDS「製品安全データシート」というメーカーで発行している、安全性や取り扱い方法について書かれている物があります。
そちらを見るとヤシノ〇洗剤は「飲み込んだ場合:水を飲ませるなどの処置をする」と書かれており、口に入れることを想定して作られてはいません。
サラ〇さんでそんなことないかと思いますが、海外製で「植物由来です!」という謳い文句の洗剤で成分を見たら合成洗剤と同じ物だったということが少なからずあります。
植物由来であれ、石油由来であれ、加工の仕方で成分は毒性の強い物にも弱い物にもなります。
メーカーのうたい文句だけに飛びつくのではなく、自ら情報を集め、判断できるようになりたいですね。
2.農薬を落とした野菜は皮ごと食べよう!家庭でできるプチSDGs
さて、ここまで読まれて、無事農薬を落とした野菜は、皮ごと食べるのがオススメです!その理由は
①皮の方が栄養価が高い!
よく言われていることですが、皮には栄養がたっぷりなんです。ファイトケミカルと呼ばれるミネラル・ビタミンが豊富に含まれています。
東京慈恵医科大学付属病院の「その調理、9割の栄養捨ててます!」によるとニンジンは皮ごと食べることでカロテンが2.5倍、ポリフェノールが4倍取れると書かれています。
さらに、実は、今野菜に含まれている栄養価は減っていると言われています。
これらの記事を読んでみるとニンジンのカロテンが80%、キャベツのビタミンCが50%、ホウレンソウの鉄が95%減少と信じがたい数字が並んでいます。
なかなか信じがたいのですが、私も10年前の大学の授業でこのことは聞いていました。
この理由には化学肥料・農薬の影響等所説ありますが、昔ほど野菜から栄養価がとれなくなっているのです。
ですが、安心してください。皮ごと食べることにより栄養価を手軽に補うことが出来ます。だって、皮ごと食べるだけで2倍ですよ!50%減ってるとしたら丁度100%になります。
しかも、皮をむかなくていいので、調理前の準備も楽ちんになります!!
②現代は捨てすぎ!?フードロスの一番の原因は家庭にある!
今、SDGsなどと絡めて、フードロスの問題が注目されています。フードロスと聞くと、コンビニの弁当等の廃棄を想像される方も多いかと思います。
しかし、実は各家庭での、本来食べられる部分を捨ててしまう「過剰除去」も大きな原因なんです。皮・根、昔は食べていた部分を今は当たり前に捨ててしまいます。
食料自給率が高くない日本、これを機会に栄養価UPとフードロス削減に「皮を食べる」ことを見直しみて下さいね。
3.野菜を洗って栄養価UP&フードロス削減に!
さて、2回にわたりお送りしてきた、”野菜洗い”ですが、まとめると
①日本の農薬使用量は実は多い
②農薬は雨で落ちないように工夫されているので水で洗っても落ちない
③農薬を落とすには重曹・アルカリ電解水等の”アルカリ”が有効!
④農薬を落とした野菜は皮ごと食べると栄養価UP&フードロス削減に!
ということでした!
実は先日、これに関連して「なんで日本は農薬使用量が多いの?」ということや最近気になる「食料危機は本当に起こるの?」ということまで、農家さんに直接お話を聞くことができましたので、近日またお届けしますね!
今回も、読んで頂きありがとうございました!
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