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百円
2020年4月4日 16:22
名前も、姿も見たことのない、職業すら知らない植本一子さんの本を、衝動的にとは言え手に取り、そして読んだことに何か意味を感じずにはいられない。何かに迷っている時ほど、本に呼ばれる機会が多い。三月頭、わたしはなんだか寂しくなって、新宿の紀伊国屋に繰り出した。とにかく一人になりたくなかったのと、誰かを探していたように思う。結局、大勢の人がいるところに出たところで、自分の孤独感を強めただけで、探し
2020年4月4日 16:17
著書「かなわない」から約1年、植本さんが最近出版した「家族最後の日」を読んだ。「かなわない」はその文章量もすごかったため、だいぶ長い時間をかけて読んだ記憶があるが、「家族最後の日」は3日ほどで読み終えた。 「かなわない」から少しの時間が経ち、わたしの想像の中であんなに小さかった植本さんの子どもたちも、文章から感じられるくらいおおきく育ち、それぞれの強い個性がうかがえる。本当に同じ人が書いている