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障がい学生から可能性しかない「金ピカ人材」をみつけだせ!

生まれながらにして骨が折れやすかった私ですが、車いすを使用しながらも小中高大と、いわゆる普通学級という環境で育ちました。

大学までは学問面での障壁もそこまでなく、同期と楽しく学生生活を送っていました。

しかし、就職活動になるといきなり「障がい者雇用枠」という制度にぶつかり、自分の就職活動は一般の就職活動とは違うものになることを知りました。さらには、自分の周りには障がい者雇用枠での就職活動を経験した人がいなかったため、どのように進めればいいのか分かりませんでした。

そもそも、今あなたに何かしらの障がいがあり、就活生だったらどのように就職活動を進めるでしょうか。

大手の一般的な就活生向けサイトで、障がい者雇用枠で働ける企業を探すかもしれません。でも、実際に某就活サイトで「障がい」というワードを検索してみても、掲載企業としてヒットするのは3社しかありません。

そこで少し調べると、障がい学生に向けた就活サイトがあることに気づきます。ここには障がい学生向けに新卒を募集している企業が掲載されており、100社程度は見つかると思います。

しかしこれでも、「ああ、良かった。なんとか面接や履歴書を送る先はありそうだ。」となるだけではないでしょうか。

某新卒向け就活サイトでは掲載企業数が2.9万社とあるのに対し、障がい学生向け就活サイトの掲載企業数は数百社しかありません。

この状態が何を意味するかというと、

行きたいと思う業界の企業を探しても、そもそも障がい者雇用枠での募集がなければ、受けることさえできない

ということです。


「将来の就活の絶望度合い高まってきた‼️」

一例ですが、現在進行形でこの壁にぶつかっている友人がいます。
彼は障がいがありながらも東大の大学院に通っており、周りの同期の多くは研究職につくそうです。

久しぶりに彼に連絡をとってみると、
「障がい者雇用枠でしか採用されないってまじ?? 将来の就活の絶望度合い高まってきた‼️」
と本音を話してくれました。

とてつもなく優秀で、彼自身の力でそこまで登り詰めたにもかかわらず、障がい者雇用枠で研究職を募集している企業が少ないがために、彼の輝かしいキャリアに大きな障壁ができてしまうのです。

こんな金ピカ人材を制度にはめ込み、彼の能力を引き出せないのは社会にとっても残念なことではないでしょうか。


【朗報】令和8年7月 法定雇用率2.3%→2.7%まで引き上げ

世の中はD&I推進の流れにあり、厚生労働省は2026年(令和8年)7月に法定雇用率を2.7%まで引き上げようとしています。

この引き上げは障がい学生にとって基本的には嬉しいニュースですが、懸念点がないわけではありません。企業側が法定雇用率を満たすために無理に障がいのある人を集めて、適切な仕事に就かせないことや、法定雇用率を“ミッション化”させてしまい、本来の目的を隠してしまう可能性があるからです。

ただ、現在の障がい者雇用制度に変革を起こすのであれば、この流れに乗らない手はありません。

先述の友人のような金ピカ人材を、これからは適切な企業や職場に送ることが必要になってくるはずです。


ゆる〜く、サービス立ち上げてみました

これまでの自分自身の体験や友人の話を聞いて、少なくとも障がいのある就活生が就活を進めようとするとき、すでに経験した先輩たちの轍(わだち)を追える世の中であってほしいと思い、この度サービスを立ち上げてみました。

就職活動中の障がい学生と、すでに働いているOBOGをつなぎ合わせて、 「働くうえで大変になることは何か? またそれをどのように解決しているのか?」
を共有できるようにするイメージです。

  • 「学生さんと同様の特性をもつ先輩に、就活の悩みを相談したい」

  • 「入社したい企業の障がい者雇用枠で働いている先輩に、実際に働いてみてどうなのか聞いてみたい」

  • 「同じ大学の障がいのある先輩は、どういうキャリアをたどったのか知りたい」

私自身、学生のときに「あったらいいな」と思っていたことを、解決できるのではないかと思い始めました。


さいごに

確実に障がい者の社会進出は進んでいます。100年前の大正・昭和期までは、まだまだ身体障がい者は家から出られないような時代でした。
しかし現代は、テクノロジーが進んだことによって自宅からでも学校に通えたり、仕事ができたりするようになり、障がいがあることによる障壁はかつてよりもグッと下がったと実感しています。

大正・昭和期に生きた障がいのある人が現代を見たら、喉から手が出るほどやりたいことで溢れかえっているでしょう。先人の彼らの思いを胸に、この現代に生まれ、多くの学習の機会を得た学生さんたちの金ピカの才能が埋もれず、適切な場所で輝ける時代を作っていきたい。そして、それは必ず実現できると確信しています。


この記事を作成したチェンジメーカーについて

名前: Takeshi [One Global のファン]
略歴: 大学卒業後、現在は大手通信会社に勤務。
先天性の骨の障害によって幼少期から車椅子で生活。
Instagram: @_take_shiitake

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