20歳の自分に伝えたい 知的生活のすゝめ
齋藤孝 2022年
・感想
今年の冬で18歳になり成人します。これから先、ただ毎日を何となく生きるのではなく、意味のある人生を送りたいと考えており、今の自分に何が必要なのか考えました。「ただ毎日なんとなく、スマホばかり見てしまっている」「SNSばっかりみてしまって気が付いたら夜になっていた」こういう人が多いのではないでしょうか。これまでの自分を振り返ってみると、こういった部分もあるように感じました。このままでは何となく生きて、歳を重ねていってしまうのではないかと最近よく思います。
本はただ闇雲に読んだり、現代の日本の作家が書いた小説を読むことも良いようですが、海外文学やシェークスピアやドストエフスキーなどの戯曲を読むことも望ましいだろうと話していました。斎藤さんは30代の時から明治大学の教授として、日々学生の教育に携わっているそうです。「本、いつも何読んでるの?」と聞くと現代の日本の小説を読んでいるという学生が多いと感じるそうです。私も例外ではありません。この話のとき、現代作家の小説ばかり読んでいてもだめなんだなと感じました。知的生産をしっかりと行いたいのであれば、そういった古典作品や海外文学にも触れるべきなんだと感じました。しかし、私には戯曲は難しそうな気がしていて、「読めるのかな」と気になるところです。音楽も一緒です。Jpopだけ聴くのではなく、クラシックを聴いてみたり、いろんな曲を聴くことで知的生産に役立つそうです。
とにかく、私も含めて現代人は視野が狭いと実感しました。自分の好きな本しか読まなかったり、好きな曲しか聴かなかったりということで、他の物を受け入れなくなってしまうのではないかと考えています。やはり、視野狭窄に陥らないためには、好き嫌いで、するしないを決めるのではなく、いろいろなことに目を向けて、とりあえず試してみることが必要だと感じました。
趣味で読む本と、知的生産や自分のために読む本でしっかりと分けることを一応意識してきたつもりですが、まだ甘い気もしています。これから先もよく考えていきたいところです。