【共感力】上達トレーニング
共感力を高めるための4ステップです。
トレーニングを重ね、共感力を鍛えましょう!
■ 2つの共感
まずは『共感』について。
感情心理学では共感を2つにわけて考えます。
◆ 認知的共感
相手の視点を理解する
◆ 情動的共感
相手の感情を汲み取る
認知的共感は相手の視点を理解すること、つまり頭で相手の心を理解するということです。
相手の心理への洞察力が高いので、心理学者のように相手の心の状態を自身の知識を用いて把握します。
一方、情動的共感とは相手の感情や思考に情的に繋がって反応することです。
情に厚く、温かい心を持って相手に寄り添います。
いずれかのみが強い(弱い)と、
「詐欺師のように相手の心を読めるけれど冷酷な人」
もしくは
「困っていたら助けようとしてくれるが、なぜ困っているのかとんちんかんな理解をしてしまう人」
になってしまいます。
それぞれの共感が相互に作用することで、『共感力』は高まっていきます。
■ 上達の4ステップ
『共感』の種類について理解したところで、上達のために以下の4ステップを意識して会話をしましょう。
繰り返しチャレンジすることで共感力は鍛えられていくはずです。
① 話のキーワードを繰り返す
→ 相手の話を注意して聞くようになる。
② 話の内容を自分の言葉に置き換える
→ 話を考えながら聞くようになる。
③ 相手の感情を自分の言葉に置き換えるあいづちを打つ
→ 相手の言葉より相手の感情に注意して聞くようになる。
④ 自分の言葉に置き換えつつ、感情を反映する
→ 相手は心を開き、信頼感が生まれる。
■ 共感力を高める3つのキーワード
『興味』
まずは相手に興味を持つことです。
相手が自分に何を求めているのか察するために、
相手を理解しようと思いを巡らせましょう。
『観察』【認知的共感】
相手のみに集中します。
相手の名前を呼ぶことを意識すると集中力が増します。
五感+第六感(感情)をフルに稼働させて相手を観察しましょう。
『傾聴』【情動的共感】
相手の話に集中しましょう。
「次は何を話そうかな」と考えながら会話をするのはNGです。
相手が発する言葉の裏の感情に耳をすませましょう。
上達のための4ステップは難しいですが意識してみましょう。
相手になりきり「もし自分だったら…」と自問することも有効ですね。
認知的共感で相手の視点を理解し、情動的共感で相手の心に寄り添う。
これらは相乗的に効果を発揮します。
どちらか一方だけでは『共感力が高い』とは言えません。
共感力を高めてプライベートもビジネスも良好な人間関係を築いていきましょう!
今日もありがとうございました。