見出し画像

柴犬が店番してた。

柴犬が店番してた。
※記事のサムネイル画像は借り物につき無関係の柴犬です。かわいいね


私には「推し犬」(おしいぬ)がいる。

そもそも、犬がめちゃくちゃ好きである。人生で縁があったのはどちらかというと猫のほうで、ペットとして愛でてきたのは猫(と亀)なのだが。猫(と亀)も大好きなのだが、飼ったことがない「犬」という生物に対しては「手の届かない憧れ」的な感情が常にある。

道で犬とすれ違うと、誰と話していても会話が止まる。
目も脳みそもその生き物に釘付けになるからです!!


さて、そんな私のおしいぬは、たぶん(雰囲気が)女の子と思われる、白味の強い茶色の柴犬だ。若くはなさそう。

その柴犬は、うちの近所の、古い平屋の民家の飼い犬(名前も存じ上げない関係――)。
買い物帰りにちょっと寄り道すると出会える位置にあるその家は、昔懐かしい平屋の民家。すりガラスに板格子、のような雰囲気だったかな(犬ばっか見てるからに)、引き戸の玄関になっていて、その引き戸が大抵すこし開いている。

その開いている引き戸の中から長くリードが伸びていて、その先におしいぬがいるのです。

家の中とお庭とがお出入り自由の状態でフラフラしているおしいぬ。暑い日や天気の悪い日はおうちの中に引っ込んでいるようです。
私がダーリンと夜に買い物に出たついでに「謁見」を期待して寄り道すると、テレビの野球中継の音が漏れる家の玄関はやっぱり少し開いていて、家の中からリードが出ていて、おしいぬが庭でコロリンとしていることが多い!!!(鼻息)

おしいぬが暮らすお庭には、たくさん遊んで土だらけのぬいぐるみがいっぱい散らばっている。また、玄関先には、文房具店で見かけそうな、プラスチックの書類ケースのようなものにクッションを入れておいてあって、おしいぬがシンデレラフィットしていることも。助けてくれ、全部かわいい。

我がおしいぬは気まぐれな方。
よだれ垂れそうな破顔状態の人間(私)に気づいても、「いま ねむいので」と気にも留めず寝ていることが多い。
ただし時折、「ちょっと あそんであげてもいいよ」と、ゆっくり腰を上げて、尻尾を気だるげにフリフリしながら撫でられにいらっしゃる場合もある。

そういう性格の方なのかと思っていたんですけどね。


本日のことです。

おしいぬ、昼間は立派に店番してました。

退職前の有給消化期間に入って1週間目の私は、早くもフリーライターの仕事に追われ始めながら新しい生活リズムを獲得しようと必死だ。平日も休日もないリズムに少し疲れてきて、今日はリフレッシュしたくなり、平日の真昼間から散歩に出かけたところだった。

暇なので、おしいぬ宅の前を、通ってみた――。

そうしたらなんと、柴犬、元気に店番してた!!!!!
初めて見た、「野菜無人販売」ののぼり!家先に並ぶ野菜!料金回収用の小銭箱!
そして、犬!!!!
四つ足でしっかりと立ち、ニコニコ笑顔で尻尾を振っているおしいぬ!!!!!
完全にONだった!!!!!営業中だった!!!!!

※イメージ画像です。この伝説の柴犬はまるちゃん 
出典:小野慎二郎, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, ウィキメディア・コモンズ経由で <https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a1/Shibainu_Maru.jpg>


激アツすぎて、思わず即ダーリンに鼻息荒く電話報告を入れたとさ。


エコバッグを持っていなくて、野菜を買っても持ち帰れない状況だったのが残念でした。次回は必ずエコバッグと小銭を握りしめて、昼間に謁見に参ります。

あわよくば、野球のお好きな飼い主様にお会いして、おしいぬ様のお名前を伺えたらいいな……。





いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集