桜のちから
先週末も新型コロナウィルスの感染拡大を抑えるため、外出の自粛要請が出ていましたね。さらに今では緊急事態宣言に。
せっかく少し暖かくなって、天気も良いお出かけ日和が続いているのに。。。そんな日が続けば続くほど世の中の空気がピリピリしてきているのを感じます。
不要不急の外出ができない今、僕の唯一の気分転換は朝と夕方に行く柴犬むうの散歩時間くらいです。この前の週末は家族3人で、犬の散歩に行きました。
大体いつも同じ散歩ルートを通るのですが、この時期は桜が咲いていて通るたびに見上げてしまいます。桜を見ていると、やっぱりどこか懐かしい気持ちになるんですね。いつもと同じ道なのに、不思議です。春には記憶に残るような、人生の大イベントがたくさんあるからでしょうか。
散歩道はたくさん桜が植えてあり、ちょっとした桜並木になっています。でもその中に一際きれいだなと感じる桜の木があります。
それは桜並木を抜けた先にある、民家のお庭に佇む一本の桜。
どうしてだかわからないけど、その一本が異様に美しい。他の桜との違いなんて無いように思うんだけど。
毎日見ていると、少しずつ満開が近づいて。
満開になったのも束の間、またすぐに散り始める。
折角満開になったのに。
満開になるとすぐ、強風が吹いて、雨が降って、わざと桜を散らすような天気になるのはなぜなんだろうか。
そう思うと、今がとっても貴重な瞬間のような気がして、
「綺麗なうちに桜を撮らないと」という気になって、久々にカメラを出して桜の木を撮ることにしました。
気づけば仕事で写真を撮るようになってから、それまで趣味だった「写真」は仕事に変わり、私生活で風景写真をちゃんと撮ることなんてなくなってた。
久々に純粋に写真を撮った気がする。
でもよく考えると、そういう時の写真は大体、自分が撮っているというよりも桜に撮らされている感覚に近い。
だから、暫く私生活でカメラを向けていなかった僕に、写真を撮りたくさせたのは桜の力なのかもしれない。あまり写真を撮らなくなってからも、桜の時期だけは毎年写真を撮っている気がする。桜の力がすごいのか、はたまたその儚さに共感する日本人の心がすごいのか。
とにかく、思っている以上に桜が日本人へ与える影響は大きいみたいです。
みなさんもそんな桜のちからを借りて、ピリピリした日常を少しでも穏やかに過ごしてみませんか?