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35年振りに「TUGUMI」を再読


吉本ばななさんの「TUGUMI」を娘の本棚からひっぱり出してみる。

「TUGUMI」の初版は1989年3月20日。
手元にある本が8版で1989年5月10日に発行されている。なんと購入してから35年はたっている。娘は30代半ばだから彼女が買うわけもなく私が買ったものだ。どうして娘の本棚にあるのか?
アート好きな彼女のことだから、山本容子さんの絵のカバーが可愛いと思って自分の本棚に持ってきたのだろうと想像がつく。今はそのカバーが絶妙に黄ばんでとてもいい雰囲気。


山本容子さんの絵はこのカバーで初めて知ったっけ。絵の雰囲気が好きで他のリトグラフも見るようになり、ファッション雑誌「eclat」の付録に山本容子さんの絵のカレンダーが付くようになってからは必ず、年末だけは付録目当てに「eclat」を買ってる。入院していた昨年はネットで購入した。今年は本屋さんで買おう。

そうそう、「TUGUMI」は映画化もされている。
1990年の公開当時、市川準監督 牧瀬里穂主演と大々的宣伝されていて、映画は観てはいないのだけど、つぐみを演じる牧瀬里穂がぴったりだなあと印象深かった。今はAmazonPrimeで家に居ても観るとこが出来る。便利になったものだ。

映画の方の題名はひらがなで「つぐみ」
つぐみ∶牧瀬里穂、まりあ∶中嶋朋子、つぐみが心を寄せる恭一∶真田広之。

「まりあ」の中嶋朋子だったのは忘れていたけど役柄にぴったりな雰囲気。意外だったのは恭一役が真田広之な事。34年たって今やエミー賞受賞の「SHOGUN 将軍」真田広之。筋骨隆々で強いイメージ。映画の中で恭一を演じた時はどんな青年だったのだろう。本の中の恭一は、古くからある民宿が立ち並ぶ港町に、新しく出来るリゾートホテルのオーナーの息子なのに地元の人たちに愛される好青年。そして、儚げな美少女と恋仲になって、二人で海岸沿いを散歩する姿が絵になるイケメン。
ビジュアル的なイメージは真田さんとは違うのだけど、恭一ならエミー賞をとっちゃうかもと妙に納得。(色々混同しすぎ)


年齢を重ねてから再読すると視点が変わっていて面白いと言われているけど、私の場合は年齢を重ねすぎて、以前の感想は忘れさっていた。それでもなんとなく物語のエッセンスは心に染み込んでいるようで、まったく知らなくもないような不思議な気持ちで読み進んでいくのが新鮮で楽しかった。
歳をとるとこうゆう楽しみがあるのかと嬉しくなる。

『TUGUMI』は、吉本ばななの代表作である青春小説。英題はGoodbye Tsugumi。 西伊豆土肥海岸を舞台に、性格の悪さを故意に露出する少女つぐみを中心に、少年少女の淡い出会いと別れを描く、現代版「たけくらべ」。 1990年に『つぐみ』のタイトルで市川準監督によって映画化された。 ウィキペディア

ウィキペディアより








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