学術担当の乳酸菌のひみつコーナー 第七回:乳酸菌が歯ぐきを丈夫に保つ理由
こんにちは、おなかラクト学術担当です!
学術担当のコーナーでは「乳酸菌って体にいいって聞くけど、なににいいの?どんな種類があるの?」
そんな疑問に、乳酸菌の研究者でもあり、乳酸菌に向き合ってきたおなかラクトの学術担当が持てる知識を総動員してお答えできる情報を発信していきたいと思います。
この情報発信が皆様の健康や美容のために少しでもお役立ちできれば幸いです。
乳酸菌の働き方の解説
第一回では乳酸菌が多彩な機能を持つこと、第二回では、そんな乳酸菌を選ぶコツをご紹介しました。
多彩な機能をぜひ皆様の生活に取り入れていただきたいと願っています。
そこで、第三回以降はもっと興味を持っていただくために、気になるあの機能と乳酸菌がなぜ繋がるの?という疑問に答えるため、「乳酸菌が持つ機能の理由」について解説していきたいと思います。
乳酸菌が歯ぐきに!?腸と口は人つなぎの管。口腔内フローラの秘密。
腸内にはたくさんの細菌が住んでいておなかの調子に重要な働きをしていることはご存じでしょうか?腸内フローラと呼ばれていおり近年とても注目されているため、名前を聞いたことがある方も多いかもしれません。しかし、口腔内にも細菌が住んでいて口腔内フローラと呼ばれているのはご存じでしょうか?実は、口も腸も一つなぎの消化管として考えられ腸と同様に口腔内にもフローラが存在します。そして腸内環境と同様に口腔内環境を整える乳酸菌も存在するのです。
腸内環境を整えるだけじゃない!歯ぐきの丈夫さを維持する乳酸菌。なぜ効くの?
実は、乳酸菌の中でも、Lactobacillus reuteri (ロイテリ菌)は「歯ぐきを丈夫で健康に保つ機能」があることが報告されています。乳酸菌なのでおなかの調子を整えてくれることも期待できるうえに、更に歯ぐきの健康を保つなんて期待できますね!でも乳酸菌が歯ぐきの健康を保つとはまた不思議な気がしますので、解説をしてみたいと思います。
乳酸菌が有害菌の増殖を防ぐためと考えられています。
Lactobacillus reuteri (ロイテリ菌)は抗菌物質を生み出しており、これが有害菌に対する抗菌能力がある一方でいわゆる善玉菌には悪影響を及ぼさないことが知られています。一般的に口腔内の悪玉菌は歯垢の中に生育して有害物質を生み出して歯茎の腫れを引き起こしているとされています。ロイテリ菌は口腔内に定着する能力も高いため、歯垢に存在する悪玉菌を抗菌物質で低減し、口腔内の環境を良好に保ち、歯ぐきの丈夫さを維持すると考えられます。
歯ぐきの健康を維持する乳酸菌を摂取するポイント
第二回でも解説してきたように、乳酸菌は株名までしっかり見て選ぶことが大切です。
今回ご紹介したLactobacillus reuteri (ロイテリ菌)など働きが紹介されている株を選びましょう。
今後も乳酸菌を皆様の健康や美容に役立てていただけるよう、「腸活」「菌活」の観点から情報発信をしていきたいと思っています。