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ヴィーガンでない僕がどうしてヴィーガン料理を作るのか

そうなんですよね、割とヴィーガン料理を作っている僕ですが実態は肉も魚も大好物なマヨラー

ヴィーガン料理を作り始めたのにはもちろん切っ掛けがあって
もともと趣味で作っている100円弁当というシリーズが、ネタ切れと物価高騰のダブルパンチをくらい更新滞り、しかしまだ安価な大豆食品使えばレパートリーが増えるだろ、あそれならいっそヴィーガン料理にしたら面白そ、という安直な思いつきから

そこで改めてヴィーガンについてあれこれ調べてみると、これが結構奥が深くて興味津々
ヴィーガンを含む広義のベジタリアンには種類(レベル?)がたくさんあって、詳細は以下のサイトが詳しいのでぜひご一読を

そんなベジタリアンの中でもヴィーガンが一番制約が多くてある種禁欲的。野菜大好きなのでベジタリアンな食生活に関心はあっても、ヴィーガンを日々実践するのは僕には流石に難しい(ここらへん、節酒は出来ても断酒には踏み切れないのと同じ感覚)
でも、もし(仮にもし)踏み出すならこの区分かなあ、と思えるのが下のラクト・オポベジタリアン

ラクト・オボベジタリアン(lacto-ovo vegetarian)
一般的に「ベジタリアン」という場合は、ラクト・オボの食生活を指します。乳・卵は摂取するものの、肉や魚類は食べません。
このラクト・オボベジタリアンは欧米で多く実践されているスタイルです。

ヴィーガン攻略サイト(β版)

肉魚が食べられなくても鶏卵とチーズ・牛乳があれば、僕もたぶん不満なく生きていけそうな気がする

そんな感じでにわか知識を手に入れた僕はすっかりヴィーガン料理の達人のような気持ちで(あくまで気持ちだけですよ)ヴィーガン料理に臨んだわけですが、これが思いのほか難しい
難しさは多岐にわたるのだけど一番に難しいのが「出汁系調味料」ってやつ

僕らの知っている(使っている)出汁の素の多くには当たり前のように動物性食材が使われている
コンソメ、ブイヨン、和風だし、鶏がらスープの素。出汁系ではないけどキムチの素には魚介類(と言うとは市販のキムチも原材料名よーく確認しないとヴィーガン食べられないってことなんだね)

この難題を面倒くさいと捉えていたら、さっさと作るのやめちゃったでしょう。でも僕は、この制約がとても楽しく思えたのです、それは何故かというと

「ヴィーガンとは、知的好奇心を刺激するライフスタイルの一つ」

と思えたから。ヴィーガンな方々からしたらなんじゃそりゃ! でしょうけど

僕にとってヴィーガン料理とは「無限とも思える代替策の模索。そして思いつきと試作の繰り返し」
「動物性素材を使ってはいけない」という唯一の決まりには、実は正解というものがない。「使っちゃいけないは代わりに◯◯を使え」ではないわけで、先人の知恵を拝借するか自分で考えて試してみるしかない
これが堪らなく乏しい知性やら鈍った感性やら貪欲な好奇心やらを刺激し、ああこれで呆け老人となる未来から少し遠ざかったかも…などと悦に浸るわけです

以上がヴィーガンでない僕がヴィーガン料理を作る理由でした
が、

高野豆腐の具沢山味噌汁

これもヴィーガン料理。出汁に相当するのは塩麹と酒粕
しかしこれ、動物性のものを避けたいからという理由じゃなくて、新しい風味を求めた結果の産物
既存の調味料の使用を止めるのは、健康のためとか加工品を退けるためとかだけじゃなくて、食いしん坊の卑しい食い意地も、立派な動機になるのでした

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