#ロシアW杯
鹿島対グアダラハラを見て想う。中盤天国の終焉とドリブル天国への期待
今年、2018年はどんな1年だったのか。ロシアW杯から半年が経過したいま、クラブW杯初戦の鹿島アントラーズの戦いを見ると、方向性を見つけ出せずにいた暗いトンネルから脱出できたような明るい気分になる。
鹿島がクラブW杯初戦で逆転勝ちしたグアダラハラは、メンバー全員がメキシコ人選手で固められていた。大きな選手の少ない、日本人が親近感を抱きたくなるチームだった。
日本とメキシコ。それぞれの代表
日本に欠如する俯瞰する文化と森保ジャパン誕生の因果関係
ロシアW杯。広大な国土面積を誇るロシアを1ヶ月強、右往左往したその観戦旅行で、疲労困憊、ヘロヘロに陥りながらも、スタジアムを目指す足が軽かったのは、その観戦環境が秀逸だったからに他ならない。
全12会場中、僕は実際10のスタジアムで観戦したが、視角はすべてパーフェクト。ゲーム性を存分に堪能できる環境を整えていた。
ピッチを眺める視角は、スタンドの傾斜角に比例する。よいスタジアムの定義には
できるだけ多くの選手を使い、そして勝つ。西野監督に求められる余裕とは
2-2で引き分けたセネガル戦。戦前、劣勢が予想された試合を引き分けたのだから、よくやったと言うべきだろう。しかし、同点に追いついた78分以降、日本はなおも流れを掴んでいた。観戦しながら正直、もどかしい気持ちにさせられた。日本は最後の押しに欠けていた。
87分、乾貴士に代え宇佐美貴史を投入した西野監督は、最後までアグレッシブな姿勢を示したと試合後の会見で胸を張ったが、ピッチ上の選手たちに西野監
サッカーに適したロシアの快適な気候が、弱者を有利に導く可能性
ワールドカップの現地観戦取材はこれが10回目。偉そうで恐縮ですが、過去の大会と比較できる立場なので言わせてもらえば、今大会は面白い。いつものワールドカップに比べて格段に。そんな気がする。
わかりやすい原因は気候だ。ロシアの6月は暑からず寒からず、ちょうどいい。避暑地のごとく快適なのである。モスクワで言えば、朝は15度ぐらいで少しひんやりしているが、日中は25度ぐらいまで上昇。そこそこ暑い。日