今さら聞けない!!おもち先生による【正しい絵本の読み聞かせ講座】
絵本の読み聞かせ。
ただ、子どもを集めて絵本を読むことでは、
なーい!!
正しい「読み方」があるのです。
知らない現役保育士もいて、がっくし。
〈おもち先生の紹介〉
・8年間、保育士をしていました。
・保育士、幼稚園教諭1種免許、司書資格保有。
・絵本専門士、申し込みで落選。
* でも絵本専門士に匹敵する知識を持っている自信あり。
【元保育士】おもち先生による正しい絵本の読み聞かせ講座
(1) 環境を整えよう。保育士が座る位置はL字。
子どもたちと対面に座る人。何、考えてるんだーい!!
いや。何も考えてないから、その位置に座ってるのよね。
読みにくいに、決まってるじゃん。
のぞき込まなきゃ、文字読めないじゃーん。
先生の顔が邪魔で、お話見えないじゃーん。
試しにL字(子どもに対して90度)に座って読んでみてほしい。めちゃくちゃ読みやすいから!!
(2) ページは送る。めくらない。
めくったら、先生の手が絵を分断してしまう。
せっかくの絵本の世界が、台無し。
先生の手が入る度、現実に引き戻される。
手で絵を遮らないように、ページを送れる向きに座ろう。
(3) 縦書き、横書きに注意
ただ、文章が縦に書いてあるか、横に書いてあるかの違いでしょ。ちがーう!!
縦か横かによって、本の開きが違う。
ということは、座る向きを変えなくては!!
またしても、手で絵を分断することに。
(4) 作・絵は、必ず読む。
誰が書いたのか。書いてあることは読む。
何、省いているんだい。
タイトルだけでなく誰が描いたか、子どもが絵本をかりる時の手助けになる。子どもは覚えているよ。
(5) 表示裏の色
表示裏の色。すべてが白ではない。
例えば、お話に出てくる登場人物の服の色だったり、何か絵本のキーワードになる色になっている。
子どもに説明はいらないけど、読む人が気付いているかは、大事。
そこに気付けていたら、じっくりそのページを見せることができる。
(6) 誇張しない。淡々と読む。
声色を変えたり、抑揚をつける必要はない。
そのイメージがついてしまうから。
装飾は、それぞれ子どもがする。
余計な演出は、いらないよ。
(7) 最後のページのさらに後のページ
お話自体は終わっているんだけど、最後のページをめくると、絵が載っていて、お話の続きを連想させるようになっているものがある。気付けていたら、そこで止まって、子どもたちに見せることができる。
(8) 裏表紙
一度止まって、裏表紙もきちんと見せる。
もう一度、表紙へ戻って止まる。
これが、おしまいの合図。
表紙と裏表紙を広げると繋がった絵になっているものがある。それは、絶対広げて見せる。
広げたら、違う世界が広がっているよ。
【まとめ】と、いうことは。
事前に読む絵本を、読んでおく必要がある。
そうじゃないと気付けないから。
朝や帰りの日課、隙間時間の調整に使われる絵本。
活動のイメージを膨らませるため、絵本に力を借りることもある。
でも、それは読む人が、お話を知っているからできること。
保育士が、とーっても忙しいのは知っている。
当たり前のように繰り返されるサービス残業に持ち帰り仕事。
勤務時間が終わって子どもたちから離れて、ようやくできる仕事もある。
勤務の組み方自体が間違っている。
それでも毎日、かわいい子どもたちに励まされながら働いている。
わたしは、辞めてしまった。
これからまた保育の世界に進むかは、分からない。
でも、絵本は大好きだった。
絵本の読み聞かせを見ている時の、子どもの顔。
きらきらした顔、真剣な顔を見るのが、好きだった。好きだからこそ、気になる。
好きだからこそ、みんなに知ってほしい。
そんなお節介なお話でした。
【おわりに】
経験年数に関係なく、変な読み方をするベテラン先生もいる。
いじわるされたり、嫌みを言われることもあったけど、心の中では「何の知識もないのね~」と思っていた。
* 赤ちゃんや、1対1での読み聞かせは、また別の話です。もっと関わりながら読んであげてほしい。
子どもの声を、ひろってあげてほしい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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