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内視鏡検査をフェスだと思ったら、なんとなく楽しかったお話。

周りにはリアルが充実している人が多い。
SNSで魅せるキラキラした投稿を見るたび

もしかしたらわたしだけがパラレルワールドにいるのかもしれないと思ってしまう。    

推しのライブには行けない、舞浜にある夢の国にも行けない。

旅行にも行けず、実家帰省も叶わぬこの夏。

わたしには、人とちょっと違う
とてもビッグな夏のイベントがあった。

それは、初めての
胃と大腸同時に行う内視鏡検査。

どうだ、羨ましかろ?🥺
こんな豪華な経験、フォロワー数1万人超のインスタグラマーでもできないと思うんだ。

これから内視鏡検査を受けるのに憂鬱な人
または、はじめての内視鏡検査で不安な人に

よければ読んで頂きたい。

少しだけ、楽しみになるかもよ?


わたしが最初に覚えた英会話は

I have a pen.でも、

Hi,Mike.でもない。

I have a stomachache.

だってこと。

それほど、わたしのstomachacheは弱い。

アメトークのOPP芸人が放送された時には
あのひな壇に座らせてくれと願いながら見た。

小学生の頃から百草丸にお世話になっていたし、胃カメラデビューは中2の14歳だった。

激シブ。
薬草らしさ全開の香りと味わいがクセになる一品(お薬です)

大腸に持病があるので、そちらは定期検診している。
胃カメラは3年ぶりくらいだった。

わたしのような胃弱は、本当は毎年やるのがいいんだろうけど。
わかっている。わかってるんだけど。

コロナがあり受診控え(言い訳だお)もあってここまで逃げてきた。

先日、突然転げ回るほどの腹痛に見舞われ
もう逃げられないと思い観念する。

この時も色々な検査をしてもらい
その後かかりつけの病院で
最初に取っていた大腸カメラと同日にできるように胃カメラの予約をした。

胃カメラやって、大腸カメラやってって。

もう、それフェスじゃん。
夏の祭りじゃん。

ということで、ひとり開催するフェス。

その名も

STOMACH NAISHIKYO Fes. 2021

どうせやるなら、両方一気にやっちゃえってこと。

暑さに弱い体質のわたしは、野外のフェスというものは未体験。

ここからは、わたしの中の想像のフェスでお送りする。

STOMACH NAISHIKYO Fes. 2021の
前夜祭からのタイムテーブルを発表!


●ぎゃくわくわくで当日の準備

チケットを手にした日(予約を取った日)から、逆にわくわくしてフェスの日を待ち侘びる。


●前日の食事

前日から食事制限がある。

用意された検査食もあるけど
病院で買うのは少しお高いので
ここは少しでもお得に自分で用意。

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朝ごはんは、玉子がゆと白だしのお湯割り。(具なしおすいもの?)

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お昼はウィダーインゼリー。10秒で飲んだらもったいないからゆっくり噛んで飲む。

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おやつは、ビスコ一袋。一箱じゃない、一袋だけ。もったいないから、くっついた2枚を剥がして大切に食べる。

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夜ご飯は、かぼちゃスープ。これめっちゃおいしかった!

以上、全部セブンイレブンで揃います。

●前日の準備

好きなアーティストのタオルやTシャツを、これまたライブグッズのトートバッグに詰め込み準備。

だってフェスだもの。

脳を麻痺させるの。


●夜は薬を飲んでおやすみなさい

明日やだなぁ、憂鬱すぎて眠れない!
なんて思わない。

フェスだもの。

●検査当日

朝から断食。
お腹が空いているから、下剤のも。

おしゃれな人は朝からスムージーみたいな液体を飲むから。
そんな感覚。

●下剤を飲む

粉を水で溶いて飲むタイプ。
スポーツドリンク味なので、まずくはない。
まずくはないけど、おいしくもない。

ここは、お気に入りのカップを…🥤

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この日のために、テイクアウトしたカップを洗ってとっておいた。

一気に飲むと、気持ち悪くなるのでゆっくり1時間くらいかけた飲み干す。

カップがかわいいと下剤もおいしい。
(うそ、おいしくはない)

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どむぞうくんがマグコロール越しにこっち見てる。
わかった、応援ありがとう。

●トイレフェス

下剤を飲んだらトイレ祭りが始まる。
行列に並ばない、お抱えのマイトイレにて
お腹をスッキリさせるんだ。

●検査1時間半前

胃カメラもある場合、水も飲めなくなる。

この暑い時期に、なんとお水まで制限されてしまうので、少し多めに飲んでおく。

●おトイレが落ち着いたら病院へ移動

ちょうど夫の仕事スタートが遅くなったので
車で病院へ。
それが無理ならタクシー移動をしようと思っていた。
なんせ暑すぎたから。

その日の最高気温はなんと35℃だった。

フェスっぽい気温。

木陰で感じる風は気持ちいい…んだろうな。
たぶん。

●病院到着

「あら、星野さん!早いですね。張り切ってますね」

なんて受付で言われて、

「えへへ。楽しみすぎて」

と、笑えないジョークをぶっ放し
しょんぼりして、大人しく待つ。

いや、違う、フェスなんだってば。
テンションをあげなくては。

鎮静剤を使うので、ベッドのある部屋に通してもらう。

●快適な巣作り

ベッドの枕にはライブグッズのタオルを、

そして、仲良しのかまぼこちゃんも近くにスタンバイ。

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かまぼこちゃんは感染症対策のため密封されている。

すべて終わったらここで安心感に包まれて眠る。そのための、巣作り。

最高じゃないか!


●替えのおパンツ

音楽を聴いて気持ち高めようと思ってると
看護師さんが紙パンツを持ってやってくる。

のろのろしてるとすっごい冷静に怒られるので指示に従う。

もらったおパンツは
紙製の最新のトレンドアイテム。

どんなおパンツかって、それはおしりに切れ目が入っているということ。

推しのTシャツを着ているわたしのボトムは
切れ目入りおパンツで実にファッショナブル。

バーバリーの新作発表会のモデル気分で
ランウェイを歩くの。

その先には診察台があって
そこでポーズを決めましょう。

●あとはまな板の鯉

本日のヘッドライナーは

NAISHIKYOS🥺

胃と大腸のカメラのユニット

ビルボードチャートナンバーワンのあの人気アーティストを神席で。

そうそう、わたしは彼らに会いにきた。

合法にキメる鎮静剤は
点滴に注入されて、腕の血管を通って全身に回る。

まな板の鯉なんだ。

ふぉー!!!
気持ちがいい!
この瞬間をたのしみにわたしは

NAISHIKYOSに会いにきた。

●はんぶん眠ってるフェス

フェスと言ったら串にささった肉だよね🍖

終わったら食べるように、ちょっと奮発。
ジョンソンビルのチーズ味を購入して、冷蔵庫でスタンバっている。

落ち着いたら、焼いて串にさして食べよう。

そんなことを考えながら、点滴とパルスオキシメーターに繋がれた状態で

楽しい気持ちで
鎮静剤のふわふわのなか

NAISHIKYOSを目に焼き付けろ。

●おしまいの感想

嘘はつきたくないから言うけど
胃も腸も、ほんの数分ツライ。

苦しみや痛みは、その後の開放感の時にすべて忘れるから。
ちょっとだけ我慢。

そしたら、いつの間にか終わっているから。

●アンコールは辞退

フェスならアンコール、内視鏡検査ならアンコールなしがいい。

そのためには、生活態度を改めて考え
食生活も体が喜ぶものを食べる。

時々はハンバーガーも食べる🍔
心が喜ぶから🐘

●思い出を胸にまた来年

わたしはコロナが終わった世界でも元気でいたい。

だから、内視鏡フェスを楽しんだ。

これからの人生、まだまだ欲張る。

内視鏡って見る方向をちょっと変えてみたら楽しいフェスだよってことが少しでも伝わって

これから受ける方の不安が取り除けたら、

そして

楽しそうだから受けてみようかな?
なんて思ってもらえたら

ちょっとうれしい🥺

これは、コロナ禍で迎えた2回目の夏の

わたしの大切な思い出。


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星野うみ。
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