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1年ぶりに再会したいぬぬが教えてくれたこと。
わたしのおなかと世界の平和を守るためのコンビニパトロールは少しおやすみをいただいている。
世界の平和を守るより、減った1キロの方が断然大事だからだ。
世界なんてわたしが守れるものじゃないけど、減った1キロはわたしにしか守れないのだ。
こんなの少し食べすぎただけで戻ってしまう、ガラス細工よりも脆いものなんだから。
そう、パトロールはしばしおやすみをいただいていた、はずだった。
だのに減った1キロのせいで、少しだけ、見るだけだからって出かけてしまったのが運の尽き。
見つけてしまった…昨年、味にも見た目にも熱狂したいぬぬを🐶
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抹茶味になって帰ってくるんじゃないよ。しかも30円引きクーポンをアプリで配信してるんじゃないよ!
抹茶ならダイエット向きなんじゃ…とか余計なこと考えてしまうじゃないか。
いぬぬがおいしいことは知っている。
「ねぇいぬぬ、わたしに食べてもらいたいんでしょう?」
テレパシーで会話をする。
「わんっ!(うん!)」
聞こえた気がしたわたしは喉から出た手をいぬぬの棚に伸ばす。
そんな時、横からものすごいウエストが絞られたお姉さんがやってきて、いぬぬをふたつ、カゴに入れて連れ去って行った…
ぐぬぬ…いぬぬ!!(韻踏んでる場合じゃない)
悩んでる暇なんてなかった。大人気のいぬぬ。
木曜日の夜、疲れて甘いものを食べたい人が増えてくる頃。
しかもなんだ、あのお姉さんのウエスト。
ロングなスカートにTシャツをインしているからよくわかったスタイルのよさ。
いぬぬを2個買っても痩せている人と、最近コンビニパトロールやドムドムパトロールすらおやすみをいただいているのに痩せてない人。
悔しくてとてもやりきれなかったのに、棚の前でぷすぷすとひとりで笑ってしまった。
人生ってだからおもしろい。
そうは問屋が卸さない事象って多すぎないか。
コンビニを出ると遠くでカミナリが鳴っていた。わたしのやるせなさを空が代弁してくれていたようだったので、雷雲に飲み込まれる前に足早に家に帰った。
早歩きの方が脂肪は燃えやすい。
手を洗ってソファーで一息つく頃には、あのスタイルのいいお姉さんに感謝の気持ちが湧いてきた。
わたしの体重を守ってくれた。あなたが真のヒーローだから。
人に頼らず、明日からはまたこのマイナス分を死守していく。
わたしが痩せたら世界がもっと平和になるかもしれないからね。
でも明日また行ったらいぬぬに会えるかもしれない、なんてことはまた別のお話。
昨年のいぬぬのお話。
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