おばあちゃんのぽたぽた焼き。
なんてかわいいネーミングなんだろうか。
ぽたぽた。
最近、と言っても少し前にパッケージが変わることでニュースになっていたぽたぽた焼き。
パケ買いしちゃいがちなわたしは、こういう時絶対に古いパッケージのものを買う。
だけど今回、タイミングを逃し気付いた時には既に新しいおばあちゃんと入れ替わっていた。
新しいパッケージのイラストを描いたヨシタケシンスケさんはもちろん好きだけど、古い人間なので新しいものをすぐに取り込むことができないでいる。
日々アップデートが必要な時代なのに。
実はわたし、他人から見たらゴミのように見える食べ終わったお菓子のパッケージなどをせっせと収集している。
中が汚れていれば洗って干して、きれいにする。
このパッケージが2度と見れないと思うと、なんだか切なくなってしまって。
自分なりのパッケージの美学みたいなものがある。
昔のぽたぽたおばあちゃんにはもう会えないって毎日下を向いて歩いていた視線の先に
おばあちゃん!!こんなところにいたの!
灯台下暗し。
時々行くドラッグストアで発見。
会えた。下を向くのも悪いことばかりではない。
最近はポテチよりせんべい派のわたし、即購入。
中のパッケージにもおばあちゃん。
会いたかったんだ、おばあちゃんに。
とかなんとか言ったって、ぽたぽた焼きを食べるは何十年ぶり?とかで
パッケージが変わらなかったら交わる人生じゃなかったのかもしれない。
小学生ぶりくらいに食べるぽたぽた焼きは涙が出るほどおいしかった。
口の中でほどける食感とあまじょっぱさと、なんとなくおばあちゃんちを思い出すようなそんな味。
そうだ、昔これにマヨネーズを塗って食べると美味しかったんだっけ。
大人ぶってマヨの上に七味をかける友達もいた。
ってね、もうわたしはそんな年齢じゃなくなったよぽたぽたおばあちゃん。
あんなに好きだったマヨネーズは、やり過ぎると胃にくるからそのままの味を楽しんだ。
久しぶりに覚醒してしまった、いにしえのお菓子に。これからしばらくハマりそう。
時代が変わるにつれ、こうやってパッケージも変わることもあるのだろうけど中身は変わらずおいしいものを作ってくれるメーカーさんはすごい。
しあわせは いつも自分のこころがきめる
って相田みつを先生も言っていた。
誰にゴミと言われても、これからもじっくりぽたぽたかわいいパッケージを収集し、後で並べてにやにやするんだからね。
もちろん、中身を食べるのはもっとしあわせ。
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