2024年8月に読んだ本
駆け抜けた8月。(ああ、気づけば9月下旬・・・)
9月に入って少し落ち着いたこともあって、読書中心のゆるり生活を送っていたのだけれど、うまく読めない生活を送っていた。
普段ドラマを見ない私が珍しくドラマ「青島くんはいじわる」で心の平穏を保っていたわけだけれど、TERESAで一気見して、最終話も終わったところで1週間くらいで熱が落ち着いてしまった。
そう、青島くんで思ったことは、「自分が嫌なことは人にしない」はそのとおりだと思うけれど、「相手の希望する形で行動に移す」ということは、相手を思いやるうえで大事なんだろうなあと思う。
どんなに思っていても、その形が違うとうまく伝わらなかったりするよなっていう。(青島くんが同居でなくてプロポーズを選んだあたり)
それは、人の話を聞くとかその類もそうで、ただ聞いてほしいのか答えが欲しいのか、肯定してほしいのか。
コミュニケーションも取るべきだけど、本人が相手にどうしてほしいのかわかっていなかったり、そのして欲しい行動が相手にとって迷惑かもと思ったりもあるから難しい。
そして、受け取る側も「ぜんぜんそうじゃない!!!」と思うばかりでなくて、根幹としての思いはあるけれど、ちょいと形が違うのだよなって。相手がなんとも思ってないわけではなくて。そんなことを思ってドラマを観ていた。
さて、青島ブームが去り、読書は進まず、そのあと立て続けに人との関わりでしょんぼりすることがあり、限界で薬をのんで12時間睡眠。翌朝もしんどかったけど、人と関わったり、自分の得意をやったり(飼い主さんや一緒に働く人へのフォローアップ)いつも元気で可愛い笑顔で迎えてくださるお弁当屋さんに寄るなどして元気になってくる。
人との関わりで落っこちるけど、這い上がってこれるのは人との関わりなんだよね。難しいなあ。
ちなみに、「冬眠」(短期秋眠?)をしてから、調子よいので、いまは元気である。復活劇記録。
そんなわけで、9月も終わるけれど、8月に読んだ本。
今回は、選書カフェやオンラインでの本のおしゃべりだったり、読書記録以外も。
①さんかく/千早茜
大学で動物の解剖研究をする華ちゃんが最高すぎた。そして、友達のともちゃんも。
何が最高かって、まず彼女たちの会話が本当にソレなのだ。動物系大学出身の身としては、たまらん。華ちゃんが薄着でいたら、ともちゃんから「牛舎の藁あげようか」がリアルすぎて、母校の牛舎思い出した。それから、身なりを気にせず研究(やりたいこと)に熱中しているところ。わくわくする。
そして、小さい頃から周りとの違和感や馴染めなさから自分が「普通ではない人」と薄々気付く寂しさ。でも華ちゃんが研究室で水を得た魚のようになるのと同じことがきっと人間関係(パートナー)でもあると思う。
結局本当の自分には抗えなくて、家のことをする時間があるなら研究か睡眠にまわしたい。「できないんじゃない、したくないんだ」と華ちゃんが気付いた瞬間は私もスカッとした。そして、そんな自分を勝手に判断されたくない気持ちも大共感だった。
ラストの華ちゃんにすごく元気をもらったな。
高村さんのお料理や町家のかんじもすごく素敵だった。
②ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー/ブレイディみかこ
本書の舞台であるイギリスで実際に起こる人種や貧富の差やそこから生まれる教育の違い。お恥ずかしながら今まで真剣に考えていなかったことがたくさんあって、読むだけで知ることが多くある。
日本にいて日本人に囲まれていたとて、ひとつのアイデンティティでできている人はきっと存在しなくて、その前提のもと「相手を傷つけない」言動を選ぶこと。そこには想像する力が必要だからとっても難しいけど。
考え続けることをやめない。そのためには、疲れすぎること、また恐怖や不安から心理的余裕がなくなることはよくないなと個人的に思う。結局穏やかでいられた日が好きだったりするものね。
人との関わり方に、できるもできないもないなと感じている。合う合わないはあるかもしれんけれど。結局正解がないからなあ。
この問題はずっとぐるぐるしていて前進しているのか後退しているのかわからない。それに、相手を慮る前に自分を守らなければならないときもあると思っている。
グサァってなった時に「まあ私もみんなも手探りで生きててトライアンドエラーするしかないよな」ってことを最近思ってて(先月にも似たようなこと書いた気がするが)昔よりくよくよすることなくなったかな。
③浮き沈みが激しい方のための最強の書/最強のパートナーはな
体調や感情の幅が人より大きい人に読んでほしい本がある。
私の場合、人と関わる中で、相手の一瞬の笑顔にこちらまできゅー!っと口角があがって「嬉しい!!!」が爆発したかと思いきや、「今日は体調が悪い」とただ事実を伝えられただけで、「そうなんだ・・・」とこちらまで、がくんと気分が下がり、落ち着いて何かをすることができなくなる。
なんとなく身体が重くて、何を言われても涙脆くなる日もあれば、街をもりもり歩き「わああ金木犀のハンドクリームある~!秋~!」とか「今日はここのカフェ行って、あれもやりたい!これもやりたい!」(ぶんぶんこなせる)なんて日もあるのだ。
私の場合、特別身体や精神面に診断がつくようなものではなく、HSPかなあくらいに思っているのだけれど、とある人に「ジェットコースターのようなあなたの隣にいるとしんどい」と言われたとき、「これはあかん…」となった。
けれど、関連本を読み漁ることはもちろん、カウンセリングはさまざま受けてきていたし、精神内科で薬をもらったり、運動がいいらしい?と急にキックボクシングをはじめてみたり。
数年間よくわからないけど、治さなきゃ!と思って動いた結果のその台詞だったので、正直お手上げ状態。もう波が起きそうな場所や人にはなるべく関わらないようにするしかないかもしれない・・・と思っていた。(でもそれが難しいことも薄々感じていた)
本書では、私のような感情や体調の幅が人より大きい人に頑張って治そう!!という言葉はまったくなく、「乗りこなして武器にしていこう!」という内容。治さなきゃばかり思っていたから「乗りこなす」!!!
その発想はなかったなあ。
本を読んでいまも頭に深くあるのは、「元気かどうかではなくて、絶好調かどうか確かめる」、「浮き沈みを乗りこなすためのステップ」。そして、「沈み」だけでなくて「浮き」もあると読んでから、私はただ気分屋で劣っているのでなくて、そういう日なんだと思えたり、浮き沈みを理解した上で無双状態を体験できたので、気持ちが楽になっている。(やれる日は必ずある!)あと、とにかく寝る!!!!!
④あすは起業日!&チャイと選書(カフェ)
YOUTUBEで本を紹介する動画をよく見るのだけれど、それで見つけたのが
こちら。
チャプターズブックストアの萌乃さんが本当に楽しそうに書店を回りながら本を爆買いしているのだけれど、その様子を見ていると、こちらもわくわくしてきて。う~本好きだなぁ。
そんな出会いをした萌乃さんの著書が、こちら。
会社からクビを命じられた主人公・スミレが選書サービスで起業するまでの奮闘記。
起業するまでのノウハウ本って、世の中にたくさんあるのだろうけど、物語を通して雰囲気を感じるのに、とても良い。資金調達だったり、ビジネスでの人との関わり方とか、勉強になったな。
そして、何より主人公がどんどん行動に移していく姿にとても元気や勇気がもらえる。私、これ読んでる間、めちゃめちゃ元気だったもんなあ。
起業気になるかも!な人やお仕事頑張るモードになりたい!な人におすすめ。
そしてすっかり萌乃さんに魅了された私はYOUTUBEでの出会いから1週間ほどで萌乃さんのチャプターズが運営する実店舗「チャイと選書」に向かうことになる。(即行動!)
東京都・市ヶ谷にある「チャイと選書」では、こだわりの美味しいチャイと選書サービスがある。
その日は他の予約が入っていなかったこともあり、その場で選書サービスを受けされてもらったのだけど、すごく楽しかった!!
「どんな気分になりたいか?」「苦手なジャンルはあるか?」店員さんとお話しながら、選書サービスが進むのだけれど、店員さんが気さくな方でとても話しやすかった。
今回は私の日頃読む本の傾向をお話しつつ、新しい世界を感じたい、サクッと読みたい、をお伝えして選んでもらった。
1人で本屋に行っても目につかないような本をたくさん紹介頂き、2冊お迎え。
そんな思い出と共に選んだ本の価値は、いつもとちょっと違うよなあっと思ったし、人との繋がりが付加価値となる瞬間を勉強させてもらったりも。
⑤おまけ:こんと本棚のおすそわけ(オンラインで本のおしゃべり)
本と人との繋がりといえば、もうひとつ。
オンラインで本のおしゃべりというサービスを初めて受けた。その名も「こんと本棚のおすそわけ」。
作家さんのことや、最近読んだ本のこと。本のことであればなんでもおしゃべりできちゃう1時間。
読書はひとりでも楽しめるものだと思う。けれど、誰かとお喋りすることで読んだ本での新しい視点が得られたり、本を通じて相手のことを知ることができるとわかって、読書体験を誰かと楽しむことも良いなあと思った時間だったな。そして好きなこと(本)の話って私こんなに楽しいんだって思えた、、、
それから、本の情報収集源だったり、本の選び方だったり、本周りの話もすごく好きなのだよね。お土産いっぱいで今後の読書時間が充実する良き時間だったな。
周りに本好きさんがいない人におすすめ!こんさん、素敵な時間をありがとうございました!!
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