3~4か月ごとのブースターを続けることはできない!欧州医薬品局の警告
こんにちは。
今回はイタリアの3回目のワクチン接種の状況と欧州医薬品局の見解について。3回目接種を考えていらっしゃる方に、判断のひとつにしていただきたいな、と思って情報をシェアします。
現在、イタリアでは、もうすでにお年寄りだけではなくて、16歳以上で2回目接種から4か月が経過していれば、ワクチン接種ができるようになっています。
12歳から15歳の子供でも、病弱などの問題がある場合は接種可能だそうです。
どうして、こんなにイタリアで接種が進んでいるのか?それは、ワクチン接種証明書が影響していることは間違いありません。
前回もお伝えしたように、今、イタリアではワクチン未接種者に対する差別が激しくなっています。ワクチン接種証明書がないと、地下鉄やバスにすら乗れないんです。そのため、遠距離通学している子供たちは、ワクチン接種しないことには学校へ通うことすらできないと言う状態です。
また、レストランや映画館などにも入れないので、友達との行動が大きく制限されてしまう。そのために、友達付き合いをスムーズにするためにと、ワクチン接種をする若者も多いんです。
このワクチン接種証明書は、もともと最後のワクチン接種から有効期限が9か月だと規定されていたはずなのですが、2月1日から6か月に短縮されます。ということは、このままだと、少なくとも6か月に一度はワクチン接種しないと、未接種者と同じような差別扱いを受けてしまうことになってしまいます。
もはや民主主義とは言えないイタリア。
ところが、今日、EURO NEWSで興味深い記事を見つけました。
「3~4か月ごとのブースターを続けることはできない」というタイトルです。以下、ざっと要訳します。
コロナウイルスの感染はあらゆるところで増え続けている。イスラエルでは60代以上の人や、病弱な人々に4回目の投与をしているが、欧州医薬品庁(EMA)としてはオミクロンの症状はそれほど深刻ではない。もっと検証が必要だし、医療機関を圧迫しているので過小評価はできないが、欧州医薬品庁はウイルスが風土病になりつつあると確信している。
欧州医薬品庁のワクチン接種戦略の責任者であるMarcoCavaleri氏は、オミクロンに対処するために適応されたワクチンが承認された後、新たな投薬について世界的な議論が必要かどうか、またウイルスを分析する必要があると述べた。「公衆衛生の利益のための正しい戦略。したがって、欧州医薬品庁はブースターについて警告を発し、継続して実施すると、現在利用可能なワクチンは最終的にCovidに対する免疫応答を引き起こさなくなることを強調する。」
欧州連合の加盟国が4回目の投与のキャンペーンの開始を検討しているのに対しては、「明らかに、脆弱で免疫抑制された人々に関しては別の問題で、その場合、4回目の投与はすでに考えられる」。
ほとんどテレビを見ないので、このニュースが報道されたのかはわかりませんが、4回目接種の話をする前に、こういう情報を提供してほしいものです。
ただ、少しは流れが変わってきているのかもしれません。変わることを強く願って!