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三國万里子「編めば編むほどわたしはわたしになっていった」感想~読めば読むほど味わいのある一冊~

今は針を持つ時間がなくなってしまったのですが、読書のほかに手仕事も趣味でした。

ミシンでカタカタお洋服を縫ったり、アクリルたわしを編んだりキルト作ったりしてました。



その中で一番ハマったのはハワイアンキルトかな。


自分でデザインしたものが小さな賞ですがいただけたりもし、やる気をみなぎらせてました。

でも仕事が忙しくなり、針を持つ時間が少なり今は冬眠中です。
ぼちぼち冬眠から明けて何か作ったら紹介させてくださいね(⋈◍>◡<◍)。✧♡

手仕事好きなoliveさんは、もちろん三國さんのことも知ってました。
三國さんのデザインは、いまほど北欧ブームになる前からデザインがおしゃれで注目してましたよん♡

そんな三國さんのエッセイ本ということで本書を読んでみました。

「書く」ことは「編む」ことと似ている──。学校になじめなかった自分と父との関係、おもしろいことが大好きだった母、人生の道標となった叔父のこと、アルバイト先で出会った夫との恋。傷つきながらも一歩ずつ進み、ニットデザイナーとなった著者。その半生を追ううちに、読者それぞれの「あの頃」が蘇る極上のエッセイ集。

ニットデザインだけではなく文才もあるなんて羨ましいー。

家族のこと、少女時代のこと、社会になじめなかった日々のこと。
ちょっとしたエピソードがさりげないのに映像が目に浮かぶ上手さ。

三國さんのお人柄も出ていて面白かったです。
例えば旦那さんとの出会い。

一人の男性を知りたくて、その人自身になりたくて、その人が吸っている同じ銘柄のたばこを吸ってみる。
こだわりのクセが強い(;^ω^)

それは息子さんとのエピソードでも感じました。
任天堂DSを息子さんの友達はみんな持っていたのに買わなかった。
でも無理をさせていたのではないかと...。

わたしはには、人がどうあれ自分はこうする、というところが多分にある(本文より)

そういう頑固なこだわりがないと今の三國さんはいないかっただろう。
でも息子さんを通して自分と向き合う柔軟性があるのは羨ましい。
私なんて年を重ねるごとに頑固さも重ねちゃてるもんね。

読めば読むほど味わいある一冊でした。


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