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バーチャルのすべてを記録するVTuber文芸・歴史編纂誌「風とバーチャル」がついに発行 コミックマーケット103で頒布!

この度、「風とバーチャル」編集部は2021年より制作してきましたVTuberに関する文芸・歴史編纂・研究を主題とした書籍「風とバーチャル」第一集を発行し、「コミックマーケット103」1日目東7ホールt41bで頒布いたします。

今年はキズナアイさんが誕生した2016年から7年、VTuberの大流行を巻き起こした2017末・2018年から5年が経ち、企業の統廃合が進んだほかVTuber業界は新たな転換期を迎えています。「バーチャルYouTuber四天王」といった言葉を中心に回っていた2018年から早くも様々な観点により情勢は目まぐるしく変化しており、宝鐘マリンさんの「FNS歌謡祭」出演や宇推くりあさんの内閣府「宇宙開発利用大賞」PRキャラ就任など、活躍の場も増やしつつあります。

その一方で、絶大な人気を誇ったバーチャルタレントが様々な形で引退・卒業・活動終了を繰り返しており、その際にYouTubeチャンネルやX(Twitter)のアカウント削除など、ファンとの思いですらも消し去るVTuberや運営が後を絶ちません。

台風のように様々な物事がうずまき続けるこの世界にて、我々VTuber分野で活動するライターを中心とした「風とバーチャル」編集部は、この転換期を現時点で歴史的に特に重要な時期と位置づけられるべき期間であると考え、この現状とこれまでのVTuberについてを同人誌「風とバーチャル」として残し、記録するべく活動してきました。

しかしながら、膨大な情報量や様々な暴風に立ち向かうために、当編集部は何度も苦渋の決断に立たされ、やむなく制作の遅延が発生してまいりました。関係各位につきましては、本誌の発刊まで多くの時間がかかってしまったことをお詫び申し上げます。

2023年12月に頒布いたします「風とバーチャル」は”第一集”と称し、紀元前から2019年までの内容を中心に掲載いたします。

誌面では、2018年からVTuber日報を書き続けている、うぇるあめ氏が書いた2016年以前からのVTuber年表(300ページ)、メディアでVTuber記事執筆経験のあるライターが書くVTuberコラム、業界関係者やVTuberに訊くインタビューなど、今まで本格的な書籍編纂として取り組まれてこなかった領域への到達、そして今後のVTuber研究におけるマイルストーンを目指してきた成果がここに詰まっています。

第一集では、特に前史とVTuberとニコニコ動画の関係性に注目。特にニコニコ動画では、長期にわたって活動を続けてきた活動者を中心にインタビューや寄稿を募り、その関係性を明示するのに十分な内容になっていると編集部一同確信しております。

今後、「風とバーチャル」は”第二集”、”第三集”と不定期で発刊を続けてまいりますので、引き続きの応援のほどよろしくお願いいたします。

今回の取り組みは、世界各所で行われているVTuberの知の記録と試みの中の一つとして、非常に意欲的かつ本格的な特異点になることを編集部一同確信しております。是非、今年末の発刊の際にはお手に取って頂き、ご一読頂ければ幸いです。

なお本誌では、引き続き有志からのコラムの寄稿、インタビュー依頼を募集しています。詳細はwindandvirtual@gmail.comまたは編集部Twitter(@windandvirtual)までご連絡ください。

書籍概要

風とバーチャル表紙

書籍名:「風とバーチャル」
頒布予定:2023年12月30日「コミックマーケット103」東京ビックサイト、東7ホールt41b
編集長:古月(@ran_koga_mas)
題字:八坂天(@10V_tkc)
イラスト: 河地りん(@gingatrain814)
価格: 2,000円(会場価格)
ページ数: 410ページ

目次

  • 古月「はじめに」

  • ゆがみん「なぜ「風とバーチャル」編集部は「風とリアル」でなく「風とバーチャル」を発刊するのか」

  • VTuber前史

    • 古月「VTuber前史――映像ロボットからKiLAまで」

    • 松V R「VTuberに至る歴史上のプロダクトを主観で語る」

  • ニコニコ動画とVTuber

    • myrmecoleon「VTuberは世界をniconicoにした ~niconicoとVTuberの関係」

    • 竹本竜都「VTuberとは何「だった」のか 初期VTuberブームにおけるネタ的コミュニケーションの起源とその変化」

    • ただのん「古のネット活動者から見た、バーチャルの世界と活動」

  • インタビュー

    • みゅみゅ「『はい、みゅみゅです』」

    • 雪猫カゥル「全ては世界の謎のために」

  • 海外とVTuber

    • すら「なぜバーチャルYouTuberは流行ったのか?」

    • 岸嶺ミミム「キズナアイの中国冒険記」

  • コラム

    • たまごまご「地上波でVTuberの水着が出てきたらどんな顔する? ~VTuberの一般化と性表現の壁~」

    • 泉信行「「明日の子供」と実質的現実のVTuber」

  • VTuber年表(2019年までを300ページ掲載)

本リリースに関するお問い合わせ先

windandvirtual@gmail.comまたは風とバーチャル編集部 公式X(@windandvirtual)までお願いいたします。

※本リリースはメディア向けのリリースを一般向けにnoteに公開したものです。

※訂正: 2023/12/20 当初、出時に竹本竜都「VTuberとは何「だった」のか 初期VTuberブームにおけるネタ的コミュニケーションの起源とその変化」が記載されておりませんでした。誠に申し訳ございません。

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