『みじかい曲』堀静香歌集を読む。
かばん会員の堀静香氏の
歌集『みじかい曲』を読みました。
装丁
表紙のかわいらしいドーナツの絵が目を引く一冊。
パラフィン紙が巻いてあり、
本格的かつ保存しやすいです。
選
おめでとう、と打って出てくるいくつかの絵文字のなかからいいのを選ぶ
いつしかそれが呪文になって永遠にまわりつづけるサンカンシオン
三寒四温をカタカナにするとたちまち呪文のようになる面白さ。
そうだと気づく春は突然アイロンビーズひっくり返したようなあかるさ
春の騒がしさや華々しさを見事な比喩で言い表した一首。
きらわれた理由を反芻しつつ見る井之頭五郎の食べっぷり
「孤独のグルメ」を見るたびに思い出す一首。
お守りを増やすみたいに思い出をいくつもこぼしながらの散歩
まとめ
何気ない描写の短歌と見せかけて、
作者の性格や個性が滲み出しているように思いました。
日常の何気無いことも、短歌にする事で作品として昇華しています。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
もっと面白い記事を書けるように日々頑張ります。
次回もお楽しみに!