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季語の蜻蛉-同じ漢字で違う生き物-
前々から気になっている季語がある。
それは「蜻蛉」だ。
この表記で「カゲロウ」とも「トンボ」
とも読める。
カッコいい読み方で「せいれい」もあり、これはトンボの古語のようだ。
カゲロウとトンボは違う。
見た目は少し似ているかもしれないが
カゲロウは儚いイメージで
トンボは勝ち虫や、夏の虫捕りの思い出などを想起させる。
すなわち、季語としての働きも違ってくる。
トンボがどうして勝ち虫かというと、
「前にしか進まないから縁起が良い」
とされているようだ。
句集で「蜻蛉」の表記を見かけた際に、ルビが無い場合
「トンボかカゲロウか類推するゲーム」
が始まる。
手掛かりは
・その句の内容
・前後の句
・連作全体の雰囲気
などである。
それにしても、どうして同じ漢字に二つの違う名詞がある状態になったのか気になる。
蛾と蝶がどちらもチョウ目で
「パピヨン」で括られる。 ※
そんな中日本は蛾と蝶を区別している、
といった理由だろうか。
余談
※「パピヨン」には犬種もいる。
「バタフライ」なら蛾は無しで、蝶だけの意味もある。
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