【うつ闘病記】地宙人、家を買う - 08_これからでしょ
うつ病と診断されてからは暫くの間、家族には黙っていた。「うつ病は心の風邪」なんていうし、そんなに時間もかからずに治ってしまうのではないかと思っていたからだ。
だけど、うつの症状と副作用がキツくて会社を頻繁に休むようになった。すると流石にピンちゃんもおかしいなと感づいてくる。
ピンちゃんはボクが仕事を休むことを快く思わない人で(そんな簡単に仕事を放り出すのが信じられないらしい。真面目な人だ)、休むのはいいが家にいないでくれと言われた(繰り返すようだがこの時もピンちゃんはPMSに苦しんでいた)。これはキツい。仕方がないから、家を出て会社へは行かずに日暮里の祖父と叔父のお墓参りをしたり、上野公園をブラブラしたり、知らない公園でボーッとしたり、どこかの図書館で本の字を追ったり(ちなみに図書館で眠るとすぐに起こされます。副作用で意識を失うように寝てしまう僕には滞在するのがキビシかった)、いろいろしながら時間を潰していた。
でも、体が鉛のように重いので動くこともままならない状態だから、本当は家で横になっていたい(それに季節柄、外は深々と寒さを増していた)。
こんな状況がツラくて、年を超す前のある日、ピンちゃんにうつ病と診断されたことを告げた。
「なんで今なの?」
これが第一声である。わかる。とてもよくわかる。ボクもそう思う。
今まで仕事がツラくても頑張ってきたじゃないか。なのになんで、家を買ったこのタイミングでうつ病になんてなるのだ。おかしいじゃないかと。
だけどこうも考えられる。もう限界は超していたのだ。マイホームを手に入れるという夢がそれを支えていたのだ。ともすれば、その夢を手に入れてしまったからには、もうこれ以上、頑張れないではないかと。
ボクの病気のことは暫くして周りにも知られるようになった。そして周りからもこう言われた。
「これからじゃない」
ボクもそう思います。だから、お先が真っ暗なのだ。
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★無料期間中★ 私は現在、メンタルヘルスを抱えながら「障がい者雇用」者として家族や周りの人々に支えてもらいながら(あと大量の薬服用汗)、な…
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