飼育日記4

イヌが怪我をしてしまいました。イヌの生活圏はわたしの家から少し離れているため、全くわたしは、心配することくらいしかできなかった。

なんだかそれが悔しい。イヌに関しては生来の頑丈さで今のところ大事には至っていない。手続きも自分でやってのけて、わたしにも会いにきた。

その事実が現実が歯痒くてはやく一緒に住みたくて、酔っ払って、「結婚しようよ」などと言った。イヌの返答は「いいよ」だった。

イヌ、カラオケとかお菓子とかは断るくせに話のスケールが大きいものに関してはイエス、ばかり返してくるから不思議である。

婚姻届を出すメリットって結局なんなんだろうかとしばしば考える。本気で知りたかったらきちんと調べますので、あしからず。ふわふわ考えてもデメリットばかり目に付くのですけど、でも、一回くらい結婚してみたい。

数ヶ月後には一緒に住めるかも、とかそういうことも、イヌに言われたりはするのですが、未来なんてどうなるかわかりませんからね。

なんとまあしばらく、イヌの都合でわたしの家に住み着くらしいためそれを享受して生きていこうと思います。

この生活もいつまで続くのか、わたしが見放す可能性だってあるし、イヌがふらふらとまた違うところに行くのか。友人に話したところなかなかに心配されてしまったこのなんの約束もない関係性。

ただ、いまは、見える範囲内で生きていてほしいなあと思うばかりです。うん、嫌な言い方をするとわたしの知らないところで死なないで。

終わり・

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