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映像翻訳者になって、そして辞めるまでの10年間を綴る(5)
さて、今回も↓↓の続きをダラダラと書いていきます。毎回読んでくださる方、スキを押してくださる方、本当にありがとうございます!
数々のモヤモヤはあったものの、とにもかくにもアメリカに行けるんだ!!
働けないビザだからこれからは減っていく一方だけど、まあいいや!!あとは野となれ山となれ!と、だいぶ浮き足立って(??)いたのは事実です。
長期の留学なんて生まれて初めてだったので、「ここでまた人生の流れが大きく変わるんだ」とかなんとか、安直に思い込んでいたんですね。
これね、もちろん「ちょっと留学したところで人生が変わることはない」みたいなことはあちこちで言われまくっていますし、むろん年齢が上がれば上がるほどそうだと思いますし、さすがの私もそこまでバカではない(たぶん)ので、「もちろん、死ぬ気で勉強して、通訳スキルを身につければね」という条件はつけていました。
とは言いつつ、なぜか私の周り、留学してガラリと人生が変わった友人がとにかく多かったんですよね。
まぁそんなわけで、期待に胸を膨らませ、いざ渡米したわけです。留学生活については、これでもかというほどnoteにダラダラ、グチグチ書いてきました。
これ↓↓にすべて集約されてます。
だがしかし、着いて間もない頃のnoteには↓↓
この30日間、【来なきゃよかった】【日本に帰りたい】と思ったことは一度もないです。
ホストファミリーもクラスメートもいい人ばかりで何よりそれが本当にありがたいし、そもそもアメリカにいるというその事実だけでもう幸せすぎます。
学校について
これはね。本当に、思うことは山ほどあります。
だけど、学校、授業、先生方に対する印象や好みは人によって違いますし、学校に来る目的も、アメリカに来る目的も人によってぜんっぜん違う。
だから、ここで学校に対する自分の思いをあまりにも正直に、感情的に書くのはやめておきます。あくまでも私個人の感想でしかないし、あの学校に留学して本当によかったと思ってる人だっているだろうし、大前提として先生方やスタッフさんは良い方ばかりだったので。
なので、簡潔に書きます。
自分が求めるような学びを得られたのか?と聞かれれば、私はNOでした。
クラスメイトについて
クラスメイトはみんないい人ばかりでした!
年齢、バックグラウンド、渡米目的などはバラバラでしたが、みんな真面目に英語に向き合っていて、明るくて優秀な人ばかりでした。
私だけ取る授業が若干違っていたし、1年を待たずに帰国したので、そこまで親密な関係を築けなかったことがやや残念でした。
アメリカ人の友達について
特にできず。
一瞬、アプリで作ろうとしたけどムリでした。
友達って作るもんじゃなくて、できるもんだから。
若いときとは価値観が変わって、友達は深く狭くがいいと思うようになったから。
こりゃあもう私の性格なので、今さら変えられないですね。
『留学したら絶対に現地の友達を作れ』
『日本人とは絶対につるむな』
もうね、これ、ちょっとあまりにも言われすぎです。誰とつるもうが、ひとりでいようが、どっちでもいいでしょ…。
留学してよかったこと
うーんと…取り立てて思いつかないんですが(爆)
親友とニューヨークに行けたこと。
グランドキャニオンやルート66を見れたこと。
サンフランシスコに一人旅できたこと。
これなら、旅行でよかったやん
あとは、まあ、それなりに行動力がある人だと思ってもらえること(友人や知人だけでなく、帰国後の就活の場でも何度も言われた)。
それぐらいですかね…
留学したことを後悔したとき
すべては自分の目標設定が甘かったこと、リサーチ不足だったこと、とにかくすべて自分の責任であるということは大前提ですが。
得たものはないのにお金だけなくなったこと。
帰国後、めっちゃ大変だったこと(現在進行形)。
失われた時間は戻ってこないこと。
特に、お金と時間はキッツイですね。
なんかねー、仕事でもなんでもそうなんですが。
これは違うな、もう続けても意味ないなと思ったときは、なりふり構わず一刻も早く辞めたほうがいいですね。
もちろん、乗り越えた先に何かがある場合(お金がしっかり貯まるとか、目標が達成できるとか、スキルが身につくとか)なら話は別ですよ!!
だけど、ただ、イヤだな〜と思うだけで頑張った先にホントに何もないなら、それはムダに時間を消費してるだけなんですよ(たぶん)。
それでね、その状態でムリに引き伸ばしたとて、特にいいことはないと思うんですよね。
我慢してた時間が長ければ長いほど、あとから「あ〜あのとき、ほんと時間をムダにしたな〜」って思うだけです。
私の場合は、「はりきって日本を出てきたのに、あまりにも早く帰国したらみんなに顔向けできない」という理由のみで、最後の方はむりやり滞在を引き伸ばしていました。
そして今、「もうあと半年早く帰国してたら、〇〇〇だったのに…」みたいなことをもう100回は思ってます。
私の人生。
楽しいことも、うれしいこともたくさんあります。
周りの人にはとても恵まれていると思っていますし、自分も健康だし、親も、なんなら祖母も健康だし、仕事もあります。
でも、たった8カ月ですが、ムダに過ごしてしまったこと。
自分の責任とは言え、とっても大きな衝撃として、1年経った今でも重く心に残り続けています。
今、お金が渡米前と同じくらいあれば、たぶんここまで思わなかったのではないか、という気もします。いや、ほんっっっとね、お金って精神の安定にとって必要不可欠なものなんだな…(当たり前)
この渡米を期に、映像翻訳に対する熱がものすごい勢いで冷めていくのを感じました。
次が最後かな!
下書きにコツコツ書きためていたのはここまでなので、次はもしかしたら全然違うネタを挟むかもしれないけど…。
また書きます〜!!