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11日目*朝んぽと哲学。
猫にリードをつけて佇むおじさんに挨拶をした。
我が家には、2才になるトイプードルがいる。彼は、何よりも散歩が大好きだ。
散歩というワードを出すだけで、飛び跳ねて興奮してしまう。犬にとって飛び跳ねることは厳禁。ケガをしてしまうから。
朝、いつものように散歩に出かけた。楽しそうに匂いを嗅ぎまくる愛犬は愛おしいなーと思いつつ私も秋の香りを体いっぱいに吸い込んでいる時だった。
おじさんに気づいた。
挨拶をし通り過ぎようとした時、足元に何かがいる事がわかった。猫だ。しかも猫にリードをつけている。
かわいい。
ペットグッズコーナーに犬よりも小さなリードがあるが、これかー!!
するとおじさん。
「犬はいいね、歩くから。猫はもう動かないの。」なんとも言えない表情の猫は、日向ぼっこを楽しんでいるようだ。
猫にリードか。
これまでのイメージとかけ離れたその姿、記憶と現実を合致させるのは難しいもんだ。
可笑しい、(変だという意味で)おかしいは、私の意見であって世間では違う考えの人もいるし、そのものによって助けられてる人もいる。実は、されてる側にも良かったりもするものがたくさんだ。
猫の姿を見つつ、子ども用ハーネスを思い出す。その存在の理由がわからないまま、その姿をみてなんだかおかしいと思った時期がある。
子どもを産む前だ。
子どもはみんな、手を差し伸べれば手を繋ぐもんでしょ?とは、その頃の私の考え。
今なら思う、手は繋がない!
好奇心のかたまりの彼らの目には、好奇心をくすぐるものが溢れている状況、手を繋いでいられるか!!と思ってるのか。
まあー、離すし、かけ出すし、飛び出すし!!
我が家は、一人っ子。
二十代の頃によく動いていたおかげで、その体力貯金が残っていた私。
ハーネスに頼らずにいけた。
ただ、これが兄弟児を育てていたらどうだろう。この子が触れられるのを嫌がる子ならどうだったのか。
その存在に助けられることが、大いにあったはずだ!
子どもを育てて、改めて私は何も知らなかったことを知った。
「無知の知」ソクラテスになった気分だ。あ、これは昨日読んだ本の中に引用として書かれていて知ったから使いたかったんだ。ただそれだけ。
ということで、私はわからないものには口を出さないと決めた。出す時は「なんですか、それ?」のみ。
そうでもしないと、恥ずかしいことになる。
えらそぶって論じてるつもり人間だった青臭い私が脳裏に浮かぶ。やめて!恥ずかしい!ちょっと隠れて!!
猫のリード姿を見て、思考が飛んだ朝でした。
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