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インド最南端でおじさまと見た初日の出 【旅行記】
おはようございます。
先日、インド最南端の街カニャクマリで年越しをした話を書きましたが、今日は初日の出の話を。
知り合ったインド人ファミリーと、初日の出を見る約束をしていた私。
私とファミリーは隣同士のホテルに泊まっていたので、「朝6時にリコのホテルのロビーに行くわね!」と奥さんのアンジュが言ってくれていた。
このファミリーは夫婦と5歳の息子、奥さんの叔父の4人組で、奥さんのアンジュは私の1歳年上だったこともあり、仲良くなった。
✴︎アンジュ
元旦の朝。起きて支度を済ませ、私は5分ほど早くロビーに降りた。ホテルのおじさまに挨拶をして、ロビーのソファに座って待つことにする。
6時を回ったけれど、ファミリーは現れない。
まだ暗い外を眺めながら待っていたら、ホテルのおじさまがチャイを持ってきてくれた。熱いチャイがしみる。
6時15分になった。この日の、日の出は6時30分。そろそろ日が昇ってしまう。
ファミリーが宿泊している隣のホテルに行ってみるが、ロビーに姿はない。
確か部屋は2階だった、と2階の廊下をうろうろしてみるけれど、たくさんある部屋をひとつずつピンポンするわけにもいかないし。
もう1人で行っちゃおうかな。と外を眺めると、私が泊まっているホテルからおじさまが出てきた。アンジュの叔父のカマルさんだ。
急いでカマルさんの元に駆け寄ると、「アンジュ達は寝てる。一緒に日の出見に行くか?」とカマルさん。
アンジュ夫婦は英語が堪能だけど、カマルさんは得意ではない。一方、カマルさんが話すタミル語が私は分からない。
英語で伝えようとしてくれるカマルさん。どうやらアンジュ達が起きないから、私が待っているだろうと1人で来てくれたらしい。
カマルさんと一緒に桟橋まで歩く。
インド最南端の初日の出を見に、桟橋にはたくさんの人が集まっていた。
岩でできた桟橋は、崩れているところもある。私がついてきているか何度も振り返ってくれるカマルさん。
この日はあいにく雲が多く、6時半を過ぎて陸側の空はすっかり明るくなっているけれど、雲に隠れた太陽はなかなか顔を出さない。
✴︎陸側はすっかり日が昇っている
写真を撮りながらしばらく待っていると、カマルさんが写真撮るぞ、とジェスチャーで伝えてくれて、朝焼けを背景に私の写真を撮ってくれた。
少し照れるカマルさんとも、写真を撮った。
✴︎日の出を待つカマルさん
✴︎桟橋の先の方までチャイを売りに行く少年
すると、ついに雲の上から少しずつ太陽が出てきた。
周りから歓声が上がる。
大勢のインド人と、カマルさんと一緒に見た初日の出。
雲を、空をオレンジ色に染めたと思ったら、太陽はどんどん昇っていき、空は次第に青くなっていく。
ホテルの方に戻る途中で、カマルさんが船に乗ろうか、と提案してくれた。近くの小島に行く船があるらしい。
船乗り場に着くと、はじめも終わりもわからない、どこまでも続く長蛇の列。
この船は、おそろしく人気があるらしい。
諦めてカマルさん達のホテルに戻ると、「ハッピーニューイヤー!」とアンジュが元気に飛び出し抱きついてきた。寝坊したことは、特に気にしていないよう。
私は、初日の出が見られて満足。
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