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インドでJK集団と年越しした話。 【旅行記】
おはようございます。
今日は、4年前にインドで年越ししたときの話を書きたいと思います。
インドの最南端、タミル・ナドゥ州 カニャクマリ。
アラビア海、インド洋、ベンガル湾3つの海に囲まれたこの街は、ヒンドゥ教の聖地としても有名で、多くの巡礼者が訪れる。
✴︎カニャクマリ大晦日の夕焼け
インド最南端で初日の出を拝みたい!と思った私は、大晦日にカニャクマリに到着。
昼間は偶然知り合ったインド人ファミリーと周辺を観光し、一緒に今年最後の夕日を見て、夕ご飯を食べた。
翌日、初日の出を見る約束をして「じゃあまた明日、来年ね!」と別れた。
ホテルでシャワーを浴び、だらだらしていたら今年もあと15分。
このままホテルで年越ししても良いけれど、折角インドにいるんだし、と思いなんとなく外へ。
ひとり旅は何度もしているけれど海外でひとり年越しするのは寂しかった、というのが正直なところ。なぜかベッド枕3つだし。
ホテルは大きな道路に面していた。周りの店は全て閉まり、街灯の少ない暗い道路を歩く。
歩いている人はほとんどおらず、時々バイクに乗ったハイな若者が「ヘイ!ハッピーニューイヤー!!」とか「ヒュー!」とか「イェー!!」とか叫びながらすれ違っていった。
若者よ、まだ年は明けていない。
こりゃ、何もなさそうだな。
と歩いていると、女性の集団がどこかへ向かっているのが見えた。
年越しっぽい何かがあるのかも?と気になった私は、女性達についていくことに。
よく見ると、彼女たちは制服を着ていて、高校生くらい。8人でわいわい楽しそうに話しながら歩いている。
右に見えてきた大きい門をくぐっていく少女達。
門をくぐると、どこまで続いているかわからない広い敷地の中に木々が並び、ぽつぽつと建物や広場が点在している。いよいよ真っ暗で人気がなく、辺りは少女達の声しか聞こえない。
ここは完全に私有地だ。
まずい、引き返そう…と思ったところで、少女達の1人が私に気づき、「ハーイ!」と声をかけてきた。
あっという間に8人に囲まれ、「ハーイ!」「どこから来たの?」「何歳?」「ひとりなの?」「名前は?」と次々に質問責めにあう。
目がくりくりで可愛いインドのJK達に囲まれ、ドキドキする私。
質問責めの次は、「素敵な名前ね!」「肌が白い!」「この服可愛いね!」と、あちこち触られ、誉め殺しにあう。
なんだこの展開。
そんなやり取りをしながら一緒に歩いていたら、1人が年越しのカウントダウンを始めた。
「5・4…」
「3・2・1……」「ハッピーニューイヤー!!」「イェーイ!」「キャー!!」と盛り上がる少女達。
私も「イェー!ハッピーニューイヤー!」とか言っちゃって、ハグし合って一緒に新年を祝った。
少女達はペットボトルに入った飲み物を回し飲みし、さらにイェイイェイ言っている。
「リコも飲む?」とペットボトルを渡された。
その透明な飲み物を、私は中身を聞かずに一口飲んでみた。
なんか酸っぱい!なんだコレ⁉︎
何これ?と聞くと、ワイン!とのこと。
インドでは、ヒンドゥ教やイスラム教がお酒を飲むことを禁じているからか、お酒とわからないようにペットボトルに入れて持ち運んだり、売ったりすることがある。
キャッキャと元気いっぱいな少女達に肩を組まれ、話しながらさらに奥へ歩いていく私。
すると、木々の間から2階建ての大きな建物が見えて来た。
「私達ここに泊まってるの!」と女の子。
「ところで、リコはどこに向かっているの?」
なぜか自分達についてきた不審者の私に、「バーイ!」「グッナーイ!」と笑顔で手を振る少女達。
私は広い敷地からなんとか脱出し、バイクや車に乗った若者の「ハッピーニューイヤー!」を聞き流しながら、足早にホテルに戻った。
こんな年越しは、2度と無いだろう。
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