次男が中学生だった頃、今から二十年ほど前のことである。 元気よく登校したと思ったら、すぐさま戻ってきた。 「朝の十分間読書」の時に読む本を忘れたのだという。分厚い本を無造作に鞄に突っ込み、慌てて玄関を出て行った。 当時、市内の小中学校では「朝の十分間読書」を励行していた。子供たちが本好きになるのは親としても喜ばしいことだ。 階段を下りる足音が小さくなるのを聞きながら、わが子が小さかった頃、おやすみ前に絵本の読み聞かせをしていた頃を思い出した。
ご覧下さいましてありがとうございます^ ^ 感想など頂けましたらとても嬉しいです♪ 「筆滑らすも他生の縁」 「袖すり合うも他生の縁」という言葉を初めて聞いたのは、高校生の時だった。 何気なく聞いていたラジオで、女性アナウンサーが言っていた。 前後の内容は全く覚えていないが、その言葉が「初対面の挨拶や、偶然の再会、また思いがけない縁を感じた時に使われる」らしいことは分かった。 女性アナウンサーがしっとりと発したその言葉は、どこか大正ロマンを感じる胸ときめく予感の言葉に思
こんにちは^ ^ ご覧下さりありがとうございます♪ 今日は、近所の小学校で運動会が行われています。 かなり昔の思い出エッセイです。 よろしくお願いします^ ^ ✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨ ママさんリレーの思い出 近所の幼稚園で運動会の練習が始まった。 思い出すのは息子が幼稚園の時の運動会。 当時、「クラス対抗のママさんリレー」なるものがあった。 参加は半強制的!狭い園庭を直線で10メートル位走り、ポールをまわって折り返すというものだった。 実はこれ、加速がついて来たとこ
初投稿です♪ かなり前に書いたエッセイです。 初投稿の記念に、家族が登場する作品を選んでみました^ ^ どうぞお読み下さいませ♪ 朝起きて一番先にすること。それは窓を開け、ベランダへ出ることだ。人口三万ほどの我が町は特別大きなビルも高層マンションもなく三階のベランダからは遥か南に富士山を仰ぐことも出来る。朝日はその富士のずっと東の山の稜線から姿を現す。光の線は見る見るオレンジ色の円へと変化し、稜線の上へと押し上げられてゆく。視覚として地球が回っていることを実感し、私は大き