【自己紹介】サウンドデザイナーの沖田純之介です。
自己紹介
株式会社okidesignのサウンドデザイナー、沖田純之介と申します。
1995年に映像音楽業界に入りまして、MAスタジオのミキサーとしてキャリアをスタートし、サウンドデザイナーを長く努めさせて頂いております。主なメディアはテレビ番組から始まり、CMやMV、電気自動車や施設、映画などの「音」を担当させて頂いております。
「音」を担当とは、音の企画(予算管理含む)、作曲、録音、仕上げまで全て承っております。ライブレコーディングとミックスやマスタリングも行っており、Zeppから東京ドームまでを経験し、ライブDVDやBlu-rayなども沢山お手伝いさせて頂きました。2000年代から5.1chサラウンドのお仕事も多数しております。このような業務を行うポストプロダクションというスタジオに約10年在籍し、2008年に起業いたしました。
少し経歴を書かせて頂きます。
テレビ番組時代
MAアシスタントを数年行い、レギュラー番組を20代前半で頂きました。音響効果もしながら、主に文化人が出る様な番組を担当しておりました。この時期はテレビの仕事が好きで、放送局にも勉強しに行きまして放送の音を研究しておりました。
テレビからMVへ
TVのお仕事が増え来た頃、「残る物を作りたい」と思い始めます。テレビは放送されたら終わりで、再放送も殆どない時代でした。その頃CS放送のチャンネルが増えて、MV(ミュージックビデオ)が多く作り始められ、音に拘る若いミュージシャンと若い監督というタッグが増えていきました。そこに営業をかけて効果音を担当させて頂いたのが、椎名林檎さんのMVです。当時ここまで効果音が沢山入るMVはなかったので話題になりました。MVに効果音を入れるのにはコピーコントロールの意味もありまして、当時はCS放送からCDRにコピーする人が増えた時期です。自分が手がけたMVは効果音が入っているのでCD販売数が伸びたのです。それが営業になりまして沢山のMVのお仕事をさせて頂きました。
さらにMVマスタリングを始めまして、放送の音が大きくなるというビジネルモデルを作りました。カウントダウン番組等に流れると音が大きいので、さらにCD販売が伸びるという内容です。これはかなりヒットしまして、多くのアーティスト様とお仕事ができました。
当時、コマーシャルフォトという本のMV特集ページに、20個程のMVが紹介されておりまして、その全てに自分の名前が載った事があります。それくらいMVのサウンドデザインやマスタリングを担当させて頂きまして、単純計算ですが2000本位のMVのお手伝いしたと思います。
こちらは企画から入ったサウンドデザイン作品です。録音しながら自分も出演してます。
こちらは大掛かりな仕事でしで、ロケだけで数日、仕上げは3日間徹夜です。もっと長いバージョンを作ったのですが、どこにいったのでしょうかね?
以下は絵コンテ見ながら編曲を行い、その音に合わせてオフラインを組み立てて頂いた作品です。歌の合間にセリフが来るように作ってあります。しかし制作サイドのミスでモノラルでアップされてます、非常に残念です。
広告の世界へ
MVの監督が広告を作るようになり、広告制作会社との連携が取れるようになりました。当時の東京で制作する広告では、録音、作曲、効果音、MAと、全て別の人間が行っておりましたが、そこを全て1人で行うスタイルを持ち込みまして、若い監督にご好評頂きました。MVの監督は音楽発注をした事が無いので丁度良かったのですね。広告も沢山作りましてテレビをつけたら自分が作曲したCMが3本連続で流れた時がありました。仕事が殺到しまして移動中の新幹線から納品したCMもあります。これで「広告はもういいかな、、」と思うようになります。この頃からテレビをつけるのが嫌になってきました。
キャリア初期のCM作品です。
淀川長治さんの音声合成も担当したCMはこちらです。
ライブDVDの世界へ
これらの仕事と並行で行っていたのが、ライブレコーディングとミックスでした。VHSからDVDへ移行する時期もあり、5.1chで音を入れる事ができ、メニュー画面も音で遊ぶ事ができました。企画からレコーディングやミックス、マスタリングまで担当させて頂きました。
初めてのレコーディングミックスが鬼束ちひろさんの武道館。
その後、安室奈美恵さん、クリスタルケイさん、倖田來未さん等を担当させて頂きました。
デビューから活動休止まで長く担当させて頂いたのがアンジェラアキさんです。ライブからテレビ収録などいろいろと勉強させて頂きました。
韓流のお仕事も多くしており、BOA、東方神起、少女時代、SHINee、も多く担当させて頂きました。この頃は24時間体制で明け方の3時に電話が鳴るのが普通の生活をしておりました、、。
絢香さんも長くお手伝いさせて頂いております。
サウンドロゴ作り
これらの仕事をしながらも重要視してきたのが、企業のサウンドロゴ作りです。NDAがあり名前があげられないものも多いのですが、嵐の事務所さんのJ-Stormさんや、家電メーカー大手のS社様、アキュビュー様やタケダ製薬様などのサウンドロゴを作っております。
映画の世界へ
ポスプロ在住時から映画も制作しておりましたが、徹夜続きだったので殆どタイトルを覚えておりません。
記憶があるのは紀里谷監督のキャシャーンアルティメイトエディションです。これはとても良い経験をさせて頂きました。
そして起業して10年以上経過し、もうそろそろゆっくり映画を作りたいと思った頃にお手伝い出来たのが、長久監督の作品群です。
そうして私たちはプールに金魚を、
WE ARE LITTLE ZOMBIES
デスデイズ
蟹から生まれたピスコの恋
オレは死んじまったゼ!
映画以外の作品など
最近一般公開された作品は以下にございます。
販売作品など、一般公開されないものも多数ありますが、このような音源もお手伝いさせて頂いております。
施設音響にも力を入れており、弊社で音源制作をしております。
電気自動車の音も担当
長らく車が趣味でしたので、電気自動車の音も担当したいと思う様になり、沢山の営業をかけました。やっと採用頂いたのが広島のKGモーターズさんで、走行音などを作っております。
福祉の音研究も進める
これまでの音の知見を使い社会貢献が出来ないかと、福祉方面へ力を注いでます。現在数社と協業中でして色々と準備中です。
mybestの監修も行っております。
リスナーがどのように聞くのかを重要視しておりまして、イヤホンやヘッドホンを大量に購入してきてます。2000年代の5.1ch初期には、バイノーラルサラウンドで試聴できるシステムを組み、アーティストに聞いて頂いてました。そしてイヤホンやヘッドホンの周波数特性を測定してnoteに記載し始めた頃、mybestさんと知り合い、記事監修を担当させていただくようになりました。mybestのリンクはこちらです。
イヤホン制作に乗り出す
イヤホン測定を多く行ってくると、安価な商品の音質の悪さに驚きまして、某オーディオメーカーに掛け合いイヤホン制作を始めました。2025年内には発売できると予測しておりますが、どうなるでしょうか。目指す所は中高生でも手に取りやすい値段で、音楽や動画視聴が好きになるイヤホンです。
サウンドデザインとは?
以下に自分の考えるサウンドデザインとは何かを以下に記載してありますのでお時間ありましたら、よろしくお願い致します。
会社設備や沖田の趣味を記載しておきます。
勉強でほぼ毎日映画を観ております。その情報は以下より。
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