夏の日
ウガンダで見上げた星空は余りに手の届かない小さな星が散りばめられてる空だった。
多分、遠近法問題だけれども。
西表島で見上げた星空は手が届きそうな星降る夜だった。
水上の祖母宅の星空には蛍が舞っていて幻想的だった。
シアトルやサイパンの星空は覚えて居ない。
地元は星空よりも夜景の方に目が奪われた。
今日の18時過ぎ、お囃子の練習の音が聞こえた。
月末の夏祭りに向けてだろう。
アタイも輪に入りたかった子ども時代。
アタイは余りに習い事に忙しく参加出来なかった。
夏祭りでさえ、塾の合間にひょこっとかき氷を食べたりたこ焼きを友人とシェアして、夜の花火は祖母宅から見上げた。
夏の日
幾つもの想い出が40年も生きていると想い起こされる。
初めて好きな人と長岡の花火大会に行けた時は心臓バクバクだった事とか懐かしくて今更キュンとなる。
今は寝たきりだけど、アタイの脳みそは自由に時を駆け抜ける。
夏はいい季節だ。
またいつか太陽が沈むまで見惚れた海を見て見たい。
それが今のささやかな願いだ。
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