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記憶が消えると言う事

今日、乙武洋匡さんの成田さんとの対談後編YouTube動画を午後に観ていた。

見終わり、意見と言うか感想を書き込み、携帯の画面を下へスクロールした。

珍しくアタイは自分の目に7秒間で記憶の消える女性の動画をポチッと押した。

何故この時期にこの方の病態について長期取材が入り、そして完全版が3週間前に世に出された意味を知りたかったからだった。

邦題で頭の中の消しゴムが爆発的な広まりを魅せた時、確かにこの手の記憶物は世に出されていたのを覚えて居る。

しかし、何故ウイルス性脳炎の女性の病態を世界に晒す必要があったのか、アタイはもしかして…と、不穏になった。

今、世界中は言わず主がCOVID-19を知らぬ地域は流石に無くなった状態だろうかと思う。

初期は国の判断で国民がウイルスの蔓延を知らされぬ騙し討ち状態の地域があった。

日本は故安倍元首相が陣頭指揮を取り、元菅首相と河野大臣に引き継がれ、アメリカからのワクチン接種を拡大にし、また、マスク装着の衆知により甚大な被害を防ぐ事がある程度は出来た。

それは、各国よりも高い水準の社会福祉制度により、ワクチン接種が今では赤ちゃんからどの世代へも無料で接種が可能であったのは大きい。

また、陣頭指揮を奮った先頭に立つ政治家や、病者を受け入れる医療従事者側が積極的に先に接種を受けた事により、日本人での副反応についても理解した上で国民が接種を躊躇わないで行えた幸いさがある。

彼等だって初めての接種、教科書にも載っていない副反応への恐怖感や家族へそれをお願いする様々な想いの中の決断であったと思う。

アタイは本当に今も医療を続けていて下さる方々お一人一人に感謝の念がある。
(勿論色々あったのを忘れる事は無いけれど、一旦それは置いといての全体への想いです。)

そして今の日本で何が起きているか。

それは、第7波による各地の医療崩壊が始まりつつあり、その事により、小児科等で、このままだとインフルエンザワクチンの予防接種への労力不足により、接種困難が起こりそうだという不安視が始まりつつあるのだ。

ん?で、なんなん?
海外はマスク外してバカンスシーズンを楽しんでいて日本人はあかんのか?
…そんな意見もちらほら見聞きする。
…アタイは怖い。

インフルエンザワクチンを接種しないと言う事は、インフルエンザに罹患しても重症化の可能性が起こる確率が上がるのだ。

世の中のワクチン接種で予防接種の予防が頭につくのは、完全に罹患を防ぐ訳では無いから。
しかし、重症化を防ぐ意味は大きいのだ。

アタイは実際に支援をさせて頂いたけれども、この子も3歳迄はお煎餅を食べるのが好きだった、よく笑う子だったのよ、と、伺った方は鼻からチューブで栄養を入れ、体型は当時のまま、少し大きくなったかな?の、20歳を超えた方でした。

COVID-19は基本的に血管を傷付ける後遺症をもたらす。

新型コロナウイルス感染後の心筋梗塞および脳梗塞の
リスクは新型コロナワクチン未接種者に
比して接種者では背景因子調整後で5〜6割少なかった.
231037例解析(JAMA2022Jul22)

この様なデータが最近では発表が見られている。

ワクチン接種の重要さ、それは、後遺症に繋げない事でもあるのだ。

アタイはアレルギーが元々あり、お化粧を毎日長時間するのは肌が難しい人間のタイプ。
故に当たり前の様に2回目で呼吸支障を起こす反応を起こして、3回目はドクターストップ状態。
ワクチン接種をするのと生命を天秤に掛けるなら、アタイはワクチン接種では無く(2回目迄はしたし)マスクを含めた予防線で自身を守る事に決めた。
(他社のワクチン接種も可能だが、ワクチンの内容がほぼほぼ機序は変わらない故に諦めた。)

話を戻す。

この女性は何故、今、自身の病態を世に出されたのだろうか。

医療従事者の学びの為か?
医学を学ぶ人間への為か?
同じ記憶症状を持つ高次機能障害の方々への為か?

アタイはこの番組がいつから放送をYouTubeで初めたのか、どんな内容が多いのか、対象者への理解を深めたくて下へスクロールした。

1年前から、子どもの病態や高齢者、路上生活者を含めた弱者側のメッセージを生活を通してリアルさを持ち報道しているのが分かった。

これは、もしかしたら、この女性からの大きなメッセージなのではと、アタイは考えた。

防ぎようのないウイルス。
ワクチン接種で重症化は抑えられる。
それでも、脳の病者の生活とはどんなものか。

これからCOVID-19による後遺症で同じ生活を強いられるやもしれない世界中の人々へ、どんな状態でも笑顔に生きる手段があるという事を、学ばせて下さったのではないかとアタイは思った。

彼女は最初、ノートをとらずに会話出来ますか?と、言われた際、とても不安定な表情となる。
そして、質問者は普通の事を聞いた迄なのですが、と、焦った後の彼女は笑いながらも悲しい表情に見えた。

定期検診でのやり取りに介入し、質問が入る姿は観ていて残酷だな…とすら思った。

彼女が他の病者と話をする時、彼女はここの人達は意地悪を言わない優しさがあるから居場所があるのだと口を開いた。

彼女は自身のメモをシュレッダーにかけながら、発病3年目の日の、きっと物凄く思い入れあるだろうけど、彼女は記憶に無い日の事を、口で繰り返し、そーゆうのも大事!と、言い切ってシュレッダーにかけた。

アタイは本当に強い人で、乗り越えた人、美しい人だと思った。
だから、こんなにも魅力的で観ていられるのだと。

一言で悲壮感が無いのだ。

時折、親より自分の方が死にたかった想いは強かったと思いますょ、とは仰ったシーン等があるが、彼女はいつも笑顔だ。

それは、生き抜く為に場を明るくする技として身に付けた元来のものなのか、病後に見に着いた癖なのかは分からない。

それでも、笑顔の人が場を和ますと言う事実は残ったように思う。

医師も途中で話されたが、彼女の様にメモを取り、外へ出られる人も居れば、引きこもってしまう方も居る事。

アタイの母は脳梗塞で麻痺により3年程、常にアタイの後ろから外では何かをしていた時期があった。
文字も変わったし、話すスピードも、話したいのであろう単語や内容も、通訳の様にアタイが居ないと色々が難しかった。
母は脳外に勤めていた為、リハビリ面含め、恵まれたと理解している。
アタイも妹も医療を学んだ人間、母の為にカバー出切る事への手伝いは出来た方だった。
それでも、母はストレス発散に結局はアタイへどんどん様々をぶつける事を加速させた。
祖母の介護が増した時、アタイは限界を感じた。

脳の疾患は怖い。
呼吸器疾患は恐い。

アタイ自身、精神疾患は脳の疾患として受け止めて居るので、COVID-19に罹患し、今の生活が悪化したらと想像するだけで恐怖感に襲われる。
(そもそも、呼吸器にお世話になった経験からして、あんな地獄はもう本当に嫌だ。辛すぎる。)

お子さんをお持ちだったり、高齢者の方が身近であったり、ご自身の事をもしも重症化させたくない、後遺症を残したくないと言う方、アタイはワクチン接種を心の底からおすすめ致します。

海外がマスク外して生活を送るのが今、当たり前なのは、その前に、厳しいワクチンパスポート等が普及した事や罹患への振り切った考え方の異なりがあります。
(それが社会保障制度の違いとして現れています。)

海外では戦争が当たり前だったりする歴史等があり、日本とは考え方の大きな違いがあります。
そこを無視して、マスク面倒、ワクチンよく分からんし、それよりCOVID-19の無かった時の方が自由だったから、あの時みたいに生きたいと過去に縋っても、過去には戻れません。

人間は前へ時を進めるしかないのです。
そして、COVID-19が当たり前に存在するウイルスとして共存生活を送る歴史が始まっています。

あと10年したら、もしかしたらCOVID-19も余り怖くないウイルスの部類化されるかもしれません。
あと10年後でも、ウイルスの変異スピードが早く、人々は戸惑いつつ、慣れの生活リズムを掴んでいるやも知れません。

人は何に希望を持つのかはその人次第です。
他者が決める事でも、他者に委ねる事でもありません。
希望は本人だけの尊い事です。

医療従事者側が口酸っぱく伝えたりする事を疎ましく、時には仕事がありお給金有りきで何なんだと怒りを抱く方もいるかもしれない。

けれども、口酸っぱく伝える方はきっと、一人でも多くの人に苦しんで欲しく無いと言う、本気の温もりのある方かとアタイは思いますょ。
目の前のあなたが苦しむ姿を見たくないからです。
世界中から被害を最小限に抑えたいからです。
抑えたくても抑えられ無い苦しみを増やしたくないのです。

アタイはそんな事をこの動画を観て想いました。

良かったら、ご覧下さい。
何かを受け取って頂けたら幸いです。

…み、見れます?
(初めて動画を貼り付けたのでヒヤヒヤ。)

因みにアタイはnoteを続けて良かったです。

宜しければサポートお願い致します。 頂きましたサポート費は今後の作品製作費として大切にさせて頂きます。