🔥炎のターザンロープ🔥

2021.8.26  学童保育

今日は、週一非常勤で行っていた学童に行くラストの日。天気良し🙆‍♂️行事なし🙅‍♂️

これまでのつながりは割愛するが、高学年の1人の子が「ターザンやりたい！」と言った。ターザン、その子がイメージしていた物はただ木にロープを引っ掛けてブラブラさせるものではなく、滑車を使って滑り降りるものだった。滑車もなければ、ロープもない。ロープはいつもお馴染みのものがあるはずが、なぜかどこを探しても見当たらない…結局その場ではターザンは叶わず。
ある時、「おけまるあったよ！☺️」と1人の子がロープを見つけ出し、満遍の笑みで教えてくれた。👍　どうやら茂みの中に入っていたようだ。残る課題は滑車だけ。どうしようかと考えた。登山用のカラビナをいつもバッグにつけていたことを思い出し、「それだ！」ということでターザンロープ作りが始まった。カラビナと持ち手となる木をロープでつなぐのを高学年の子達に任せ(僕も適宜チェック)、僕は木と木にロープを張る準備を。セッティングすると、みんなで綱引きをしてロープをビンッビンに張った。
実際にやってみると「お！」進む感動はあったが、すごく抵抗があってうまく進まない…それでもみんなどうやったら進むか工夫してみる。よく見たら、体重がかかった段階でロープの角度が地面とほぼ水平になっていた。「上をもっと高くにしよう」と付け直した。やってみると、進むが抵抗がありガタガタと乗り心地が悪い。「これでもおもしろい！😁」と言う子もいたが、「水でロープを濡らしてみたら？」というアイデアが出て「いいね！」「やろやろ！」とそうしてみることになった。やってみると効果絶大。乗ってみた子のリアクションはまさにこんな感じ→「うぉぉぉぉーーー！！✨🤩(ジャンプ×5)」　滑らかに滑るようになっただけでなく、炎天下の下滑るターザンロープからシュワー💦っと水しぶきが立ち、「水が垂れてきて気持ちいいよ😳」と思わぬ幸せな副作用も生じた。そのほかにも上まで引っ張り上げやすいようにロープを座面の木につけてみたり、滑り降りてきた人にバケツの水をかけてスプラッシュマウンテン？のようにしたりと、ありとあらゆる工夫がされていった。実際に完成して心ゆくまで遊ぶと、低学年の子も楽しめるようにとサポート(?)する様子があった。

ターザンを発案した子、ロープを見つけた子、具体的な案を出した僕、一緒に作って良くしていった子達。全てに共通しているのは各々の燃え上がるような前向きな気持ち。各々の持っている人生体験(今回に関しては主に既存の受動的なアトラクション、整備されきった安心安全のターザンロープ)があった。それらを混ざり合わせ、この環境で作っていった。その過程での不完璧さ故の不安、怖さ、でもとてつとなくおもしろそう、やってみたい…だから怖いけど一歩二歩と踏み出してみる。まさに冒険。作ってみて、やったからこそわかる面白さ、そしてさらにおもしろくなる可能性。既製品では超えることのないラインを超えられる瞬間。超えていく体験。そこで得られる一つ一つの感動を分かち合える仲間。

最初はターザンロープで遊ぶことを目指して作り始めたが、いつの間にかそれを作ることが遊びになっていた。
作るのって正直面倒くさい、しかもどうやったら良いかわかんない。でも既製品では乗ったらいつも同じ楽しさで終わりのところを、作っていく過程自体が遊びになり心燃やした。「もっと面白くしていくために良くしていこう」という遊び心がある限り、作っていく遊びは終わらない。そして体験と共に感動を生み続ける。そこに一つ平和ボケからの打開、幸せへの重要なヒントがあると思っている。

今回はターザンロープについてのエピソードを紹介したが、それ以外にも3種類のブランコ、手作り吊り輪など展開した。それぞれで確実に遊びが生まれ、ルールや世界観が創られ、その遊具、時間にストーリーがのった。それらのより多くを捉え、振り返り、より遊びに適した環境を作れるようになっていきたい。僕も冒険を続けていく。