ひとりでトイレに向かうには
トイレトレーニング、母親が頑張ってる感強いけど、そんな熱量必要?
絶賛トイレ練習中のわが家。一生懸命にならないようにしています。ちょうどいいトイレトレーニングって?そんな疑問を夫に話したときのこと。
【○歳過ぎたら始めよう!トイレトレーニング!】みたいな文言を目にすることがよくあるけど、なんかちょっと違う気がする。親が煽られて間違った方向に進むんじゃないかと。必要のないプレッシャーを感じて親が焦ってしまうこともあるよね。
夫は言う、
トイレトレーニングは早く始めてもあまり効果ない。内臓が整ってきてからじゃないとうまくいかないから失敗が多くなる。早くして欲しい母、できない子の構図は辛い。基本は【いずれできるようになるから急ぐ必要はない】という考え方でいいと思う。基本は【いずれできるようになるから急ぐ必要はない】という考え方でいいと思う。
そうだよね。内臓が整うって結構盲点。分かったつもりで忘れてた。
あとは大体どのくらいの時間でおしっこしてるとか、うんちしてるとか把握してあげて、ある程度声をかけてあげる必要はあるのかもしれない。だから「焦らず、楽しんで!」っていうのが最近の一般論。トイレにシール置いたりとかっていうのも流行りだよね。確かに効果はあるけど。
興味ない時はシールも効かないようだよ。タイミング合えばばっちり使えるけど。
まあそうだよね。大人に効かないのを子供のうちだからって多用するのはちょっといただけないかな。
シール好きなら楽しいだろうけど。わが家の一人目はシールを一緒に作って遊んでたから、その延長で楽しめたって感じがする。ただいきなり「はいトイレ!シールどうぞ!」はこっちの自己満足?
脳の作用的にはありなんだけどね。回数増えると効果が減る。
飽きるよね。うちのトイレのシール台紙もそろそろ剥がしていいかなー?
いや、飾っておくのは結構大事よ。
過去の成功を目に見える形でとっておくのは本人の自信にもつながる。トイトレに関して俺なりの考えだけど、さっき言った一般論に加えて、本人の好きなこととか、ものとかがトイレにあるとより効果的だよねっていうのが一つ。
けど【子ども=シール】って安易すぎないか?っていう。
安易なものって、上手くいっても上手くいかなくても面白くない。特に仕掛ける方、親の方ね。親も成長して、子も成長するのが理想だよね。
うちではトイレに本置いて座ってる間読んだり、指人形のピカチュウ連れてったり、トーマスのイラストと喋ったり、出来たシール貼ったり…かな?トイレでやったことといえば。
けどそれって本当に本人がやってほしいことかな?確かに好きかもしれないけど。「やってやって!」に対して、やってないものを探す感じかな。「やって!」って言えないだろうな、を探してもいいかも。
トイレに行く習慣をつけるために本人が楽しめそうなことをトイレに持ってってみたって感じなんだけど。やってないもの…?
トイレに向かうためっていうのと、排泄の自立と、まとめてトイレトレーニングなんだろうけど、なんか目的が色々混ざってる気がする。
米スライダー(※1)とか、肩車飛行機(※2)とか、足に絡まる(※3)とか、母にベタベタするとか。
それらとトイレを結び付けるってこと?
そう。
トイレに行きたくない人を行かせたいなら、こっちがまず譲る必要がある。
トイレの中で完結させる必要ないってことか!
そうだね。トイレに限らず、やりたくないものをやらせるためにはやらせる側の工夫が必要。振る舞わせるっていうのかな。
そう考えれば片付けにも通じるね。「(嫌なことだけど)ちゃんとやりなさい!」はネガティブを受け入れちゃってるから将来的な機会を奪ってるよねって話。
例えば、パンツを渡すときに手書きのメッセージが付いた紙を一緒に渡す、とか。「次また出そうになったらトイレに行けるかな?」って人前で聞くとか。
超簡単にできるお願いを普段からしておくと、「トイレ行こう。」っていうお願いも聞き入れてくれる確率が上がると思うよ。
人を動かす方法を自然と学べるんじゃないかな。そしたら大人になって、人を動かして成果を上げられる人になりそうだよね。一人じゃなんもできないしさ。
将来につながる関わり方ね。
トイレトレーニングって、一人でトイレ出来た!オムツ卒業おめでとう!で終了って認識が多数を占めると思うのですが、そのゴールだけに目を向けないというか、その過程にも色々考えることってありそうです。
※1米スライダー:普段は30kgの米袋が乗っかっているキャスター付きの台。子供はスケボー代わりに使い、移動を楽しむ様はまるで某スッパマン。※2肩車飛行機:飛行機を操縦するように部屋中を飛びまわるスリリングな肩車。※3足に絡まる:コアラ気分で親の足にしがみつき歩かせる。毎日やるのは大変な遊び達。