【読書感想】村で噂のミス・シートン
村で噂のミス・シートン ヘロン・カーヴィック/山本やよい 原書房
うーーーーーん、これは『ざんねんなスパイ』を読んだ時みたいなツボがいまいちわからない話かなあと最初のほうは思っていた。
が!!!!面白いじゃん!ミス・シートンにはそのつもりはないのになんだかどんどんどんどん事件に巻き込まれ、巻き込まれているのになんだかんだで無事でい続ける。本人に全然そんな気はないのになんだかんだで事件解決のヒントまで差出している。この周囲や事件との奇妙なズレた感じが面白い。
なんだかクセになってきたかも!というところで話が終わって残念に思っていたら訳者あとがきにこれがシリーズだ書いてあるではないか。しかもこのシリーズものだという説明も一風変わっていて、「三人が半世紀にわたって書き継いできたもの(p.140)」らしい。ますます興味がわいてくるじゃん……!シリーズ2作目『ミス・シートンは事件を描く』も訳がでているようなので読みたいな。
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