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あなたはこれまで、あきらめたことはありましたか?
何をあきらめましたか?
どうやって気持ちに区切りをつけましたか?


「あきらめる」は、「仕方なく断念する」「見切りをつける」といった意味で使われることが多いと思います。これは「諦める」という字を当てます。

もうひとつ「明らめる」という字を当てる場合もあります。こちらは、「原因や理由をはっきりとさせる」「明らかにする」という意味で使われます。

両者の違いは、あきらめることとなった原因や理由に対する「後悔・未練の差」なのではと感じます。

「諦める」には、「本当は続けたかった」「もっとこうしたかった」「やっぱりこうしておけばよかった」という悔しい思いを引きずっている印象があります。いつまでも諦めきれないから、あえて「あきらめる」と口にしているような感じです。

それに対して「明らめる」は、「これでおしまい」ときちんとはっきりと区切りをつける感じがあります。自分の中で納得のいく形で区切りをつけ、いつまでも後悔したり引きずったりせず、未来に歩み出していくような印象があります。


改めて調べてみて気づいたのですが、意外と「あきらめる」という言葉の意味を使い分けてこなかったわたしがいます。

自分と他人の課題の分離ができず、他責になりきれない、自分を責めたがるわたしの中の葛藤とか・・・

公認心理師試験(Gルート)に落ちて、きっぱりとあきらめて切り替えたわたしがいたり・・・


「あきらめる」という言葉をきちんと使い分けることができていないのは、先日お伝えした語彙力に通じるところですね。



ちなみに、大谷大学の「生活の中の仏教用語」の「諦める」の紹介は、非常に腑に落ちました。

仏教の世界でも、きちんとあきらめることの大切さを伝えているんですね。


最後にもう一度あなたに問います。

あなたはこれまで、あきらめたことはありましたか?
何をあきらめましたか?
どうやって気持ちに区切りをつけましたか?




明日も佳き日でありますように

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