大手日系企業を退職しドイツに移住した理由5/5|なぜ今?
こんばんは。
タイトル通り、退職と移住を決めた理由について、全5回に渡り書いていきます。
1.退職した理由
2.海外に住みたかった理由
3.ヨーロッパを選んだ理由
4.ドイツを選んだ理由
5.今である理由
最終回を迎えた今回は、今である理由について。
前回までの記事はこちら。
今である理由
①会社を退職する意志が固まり、次のキャリアはドイツで積みたかったから
退職意志が一度固まってしまった以上、このタイミングで次のステージに進むしかなかったし、そのステージというのはドイツ以外考えられなかったです。
第1回「退職した理由」で書いた通り、自分が大事にしたい軸に対して会社がフィットしなくなったため退職を決意しました。その後キャリアについて考えたときに、第2回「海外に住みたかった理由」で書いた通り、海外に住みたい気持ちは漠然と持っていたこと、そして第3回「ヨーロッパを選んだ理由」と第4回「ドイツを選んだ理由」で書いた通り、主にジェンダー平等実現の観点で生活と仕事の両方において理想的な場所であることから、ドイツに移り住んでキャリアを積むという選択は必然でした。
②ジェンダー平等実現に日本企業が本気で取り組むタイミングで即戦力になりたいから
パリ協定やここ数年の動向を加味して個人的に思っていることは、日本企業が本気でジェンダー平等に取り組む時代は今ではないし、まだまだ先だと思っています。
(この主張の根拠は、しっかりと構造化して説明しない限り語弊を生んでしまうのですが、そこまですると今回の記事の趣旨から大きく逸れてしまうので割愛します…)
まだまだ先とは言え、いずれその時は来ると思っているので、そのタイミングで私が即戦力となってこの領域を推し進められるよう、それまでは先進国で経験を積みたいと思っています。
③ヨーロッパに住む妹と過ごす時間を増やしたかったから
第3回「ヨーロッパを選んだ理由」の②でも触れた通り、ヨーロッパに住む家族や友達に会いやすい環境を作りたかったことに付随するのですが、それは、5年後でも10年後でもなく、今である理由もありました。
私には親友のように仲の良い妹がいて、彼女は来夏にオランダの大学を卒業予定です。一緒に住んでいた頃は暇さえあれば2人で時間を過ごしていましたが、彼女が大学に進学してからは年に一回しか会えなくなりました。卒業後の進路やお互いのライフステージなどの理由で今後さらに会いづらくなる可能性を考えたら、お互いある程度時間の融通が効く今のうちに、私がヨーロッパに住み一緒に過ごす時間を増やすことは、私の人生にとって有意義な選択だと思いました。
そしてそれは妹にとっても同じだったようです。今年の3月、自分の中で退職の意志が固まり、なんとなく次はヨーロッパだなと思い始めたタイミングで報告と相談がてら妹とビデオ通話をしました。「せっかく家族から離れて大学生活を謳歌しているのに、もし姉がすぐ近くに来たら迷惑じゃない?」と聞くと、「ヨーロッパに来るかもしれないって考えるだけで嬉しい」と涙をぽろぽろ流しながら言ってくれました。今だ、と思いました。
④彼氏に振られてフリーの身になったから
今年の3月に当時付き合っていた恋人と別れたのですが、振られたタイミングが奇跡的だったのと、フリーになってみて今なら心置きなく海外に行けると思えたからです。
2月から退職を意識し始め、次のキャリアについて漠然と考える日々が続いていました。3月上旬、あれ?私海外で働きたいかも?という自分の内なる思いに気付いた日があったのですが、まさかの同日に、全く別の理由で恋人から突然別れを告げられました。あまりに奇跡的なタイミングだったので、「海外行くなら今だよ!」と何かが必死に私の背中を押そうとしてくれている気がしてならなかったことと、いざフリーの身になってみると文字通り自由に動き回れる感覚になったことが相まって、今だ、と思いました。
おわりに
退職と移住を決めた理由について、全5回に渡り書いてきましたがこれにて完結です。ここまで読んでいただきありがとうございます。
第1回の冒頭に書いた内容と重なりますが、あえてここでも強調します。
自分一人で意思決定をする環境は時に心細かったりします。そしてなかなか決断しきれないときでも、誰かからの後押しさえあれば踏み出せたりします。私はそうでした。
この記事が、そんな誰かの心に寄り添ったり背中を押すきっかけになればいいなと思い、全5回書いてきました。誰にどの部分が響くか分からないので、できるだけ細かく分解して掘り下げました。
書いた内容自体は、最終判断を下すまでの思考整理のためにあくまで自分用にスマホに書き留めていた内容そのままで、特に足したり引いたりはしてないのですが、表現方法や項目の分け方などはnote公開用にブラッシュアップしています。つまり、初めからこんなきっちり論理立てて理由付けができていたわけではなく、直感や感情といった感覚的な部分に従った部分も大きいということです。
もしこれを読んでいる方の中で、挑戦してみたいことや心がときめく何かがあって、はじめの一歩を踏み出せずにいるのであれば、例えそれが説明つかない直感であっても、その直感を信じてみてください。直感はこれまでの経験があって培われたもので、実はすごく信用できるものだったりするので。
それではまた。
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