「いい人」をやめて、上手に「NO」と言える人になろう。
こんにちは、『あなたのサポーター』ライフシフトアドバイザー くにです。
みなさんは、「いい人」と聞くと、どのような人のイメージですか?
優しい、思いやりがある、気配り上手、このような人が思い浮かぶのではないでしょうか。ただ、いい人というのは、都合の良い人として扱われる可能性も高くて、嫌なことを無理やり押し付けられてストレスを溜めている人もいると思います。
そこで今回は、そんな都合の良い、いい人をやめるために、上手に“NO”と言える人になる方法をお話ししていきたいと思います。
「いい人になりたい」という心理
どんな人にも、「~したい」という欲求があります。「いい人」の心理というのは「人に嫌われたくない」「人からよく見られたい」ということです。だから、「いい人」は常に人の目を気にして生きることになるんです。
誰しも、人に嫌われるよりは好かれたいと思うのが当たり前だと思いますが、「いい人でなければ誰からも好かれない」「誰にも認めてもらえない」というふうに、無意識のうちに相手が望む「いい人」を演じてしまうと、自分の言いたいことや、やりたいことを抑える癖がついてしまうので「いい人」をやめられなくなってしまいます。
こういった自己肯定感が低いことからくるマイナスの感情が、「いい人=都合のいい人」を作り出してしまう原因になるんです。
いい人が疲れる理由
「いい人」になろうとすると、自分のことは後回しで、人に気を配ることを優先してしまいます。それがストレスになって疲れてしまうんです。なぜ気配りがストレスになってしまうのかというと、自分と向き合わずに、他人にばかり関心を向けているからなんですよ。そうなると、自然と負担に感じることが増えていって自分中心の自分軸ではなく、他人中心の他人軸になってしまうんです。
いい人の特徴
1.人に気を遣いすぎる人
あなたは、誰かと一緒にいる時に、居心地の良い空間を作ろうと思って、相手に気を遣わせないように常に自分が気を遣っていませんか?
例えば、友人が落ち込んでいたり、悲しんでいたりすると、励ましてあげようと思って、こまめに連絡を取ってあげたりする人もいると思いますが、そういう人は、相手に気を遣いすぎて逆に自分の心に負荷をかけて気疲れしてしまいます。
2.人の目を気にする人
会社のミーテイングなどで、その場にいる人たちにどう思われるかが気になってしまい、嫌われないような行動を取る人も「いい人」になってしまいがちです。
発言の場でも、「偉そうな人だと思われたくない」「わがままだと思われたくない」と考える人は注意が必要です。相手に合わせて自分の考えを変えると、「自分がどうしたいか」よりも「他人から自分がどう思われているか」が気になってしまって、本当に自分が望む行動とは違う行動をとってしまうようになるんです。
3.″NO”と言えない人
「いい人」は”NO″と言えない人でもあります。基本的に人に嫌われたくないと思っているので、「一緒にいてあまり楽しくない人でも、誘われたら断れない」「仕事で疲れていて家に帰りたくても、飲み会に誘われたら無理してでも参加してしまう」というように、相手の都合を優先して自分の気持ちを無視しまう人も「いい人」になってしまいます。
いい人を辞める方法
1.嫌われる勇気を持つ
人から嫌われたくないという欲求が強いと、グループの中で自分の居場所や役割を確保しようとして人間関係での気苦労が絶えません。それがストレスになって自分の中に蓄積されていってしまうんです。これを解消するためには、嫌われる勇気を持つことなんです。
相手が自分をどう思うかは相手の課題であって、自分の課題ではありません。相手が機嫌を損ねたとしても、それがあなたのせいだとは限らないんです。そこを割り切って考えられるように意識して欲しいです。自分がコントロールできるのは、自分だけだということを知りましょう。
2.自分軸で生きる
人から認められたい、褒められたい、という欲求が強い人は、どうしても「いい人」を目指しがちです。相手に良い印象を持ってもらいたいと思う気持ちが強いと、人からの評価を気にする他人軸で生きることになってしまいます。
他人からの評価で自分を判断するのではなく、昨日の自分や1年前の自分と今の自分を比べてください。そうやって自分と向き合うことで、自分の良いところに気づくことができます。そうすることで自分のことを大切にする自分軸を持つことができるんです。
3.あえて空気を読まないようにする
いい人というのは、無意識でその場の空気を読んでしまって、手助けをしてあげたり、気を遣ってあげたりしてしまいがちなんです。なので、人の気持ちを「わざと察しない」ことも、いい人をやめる習慣になります。
いつも相手の気持ちに寄り添って行動してしまうと、逆に自分が疲れてしまうだけです。そんな自分を楽にしてあげるためには、「たまには自分中心に考えてもいい」と自分に許可を出してあげましょう。「いい人」をやめるためには、周りの空気をあえて読まないことも時には必要なんです。
いかがだったでしょうか。
いい人というのは、自分を犠牲にした他者にとっての「都合の良い人」です。相手への思いやりを持って接するということは、とても素晴らしいことなんですけど、言うべき時は言う、断るべき時は断るというメリハリも大事です。でも、集団の中で暮らす我々にとって、自分の立場を考え、相手を優先してしまうことは誰にでも十分ありえることです。
ただ、何事も「過ぎる」のは良くないんですけど、そんな「いい人」になってしまう自分を責めないでください。まずは、そんな自分も認めてあげた上で、小さなことからでいいので、「都合のいい人」をやめるように心がけましょう。そうすれば、自分に疲れてしまう「いい人」から、上手に“NO″と言える人生を手に入れることができます。「いい人」をやめて、自分に素直に生きましょう。
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