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E241: ゆるいのが懐かしい時もある

田舎の駅で、ふとホームの行き先表示を見て、小学生の僕は、首をかしげていた。

(これ、間違ってるよな…)

【●●行き】?
早朝にしか走らない他の路線との直通駅。

時刻は夕方5時半。

こんな時間に、この行き先表示はおかしい。

車掌さんに声をかけた。

「この行き先のバタバタ壊れてるんですか?」
(パタパタ=フラップ式案内板=ベストテンのバタバタ)

「え?なんで?あら、間違うとるな、というか、朝から変えとらんな。しかしボクは、よう気づいたな。おおきにやで!」

(朝から変えてないって、何それ 笑笑)

いくら昭和50年代とはいえ
あまりにのんびりしている田舎の感覚に
小学生だった僕も、思わず笑ってしまった。

今はあの時のパタパタもなくなり、全部コンピューター制御されているので、こんな事はもうないだろうけれど、懐かしく思い出す。


時々、今の時代が息苦しくなる。

ちょっとしたことで、めちゃめちゃ怒っている人がいる。

銀行、喫茶店、駅、コンビニ、
そんなに怒る必要ありますか?って…

まぁ、駅の行き先表示が朝から変わっていないのは、ちょっと問題だけどね…

ちょっと息苦しい日々の中で、
僕は時々、あの日の駅の光景を思い出す。

のんびりしてたなぁ、あの頃 笑笑

あれは
いいのかなぁ?
悪いのかなぁ?
懐かしいなぁ…


おやすみなさい…

【連投162日目】






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