秋の夜長に
放っておいても本を読む子、が理想でしたけど…。
息子が3歳の頃、絵本を読んであげようかと思って開くと、自分でパッパッと2~3回ページをめくり「はいおしま~い」と言って、速攻で閉じられてしまいました。
どんなに雨が降ろうともカッパを着てでも外で遊びたーいっ!(とそのように仕向けてきたんですけど…)そんな子が、昼間に大人しく本を読むわけないよね…と考え直し、寝る前の”布団の中でじっとしている時間”を「読み聞かせ」タイムにしてみました。
そして息子が中学1年になり、1学期が終わる頃までほぼ10年続きました。
「読み聞かせ」はどの本を読むか?と選ぶ事に時間がかかり、負担となってやめてしまうケースが多々あると思います。
私は、3日読んでつまらなければ、サッサと次の本に変えていました。
というわけで、1日1話のこちらの本を紹介させていただきます。
『母と子の心がふれあう 名作のきらめき365話』ナツメ社こどもブックス千葉幹夫[編著] カバーイラスト/立本倫子さん || カバーデザイン/釣巻デザイン室 || デザイン/株式会社クラップス
12話の挿絵を描かせていただいております。
名作が、ギュギュっと詰まっています。豆知識もいっぱいです。
自分が幼少期に好きだった絵本の記憶に近いものをと思い、水彩でゆるく筆跡も残っている、今時のイラストとは敢えて違うタッチにしてみました。
「ごんぎつね」新見南吉・作
「二ひきのイヌと死んだロバ」イソップ童話
「お百姓さんとたまご」ブルガリアの昔話
「若返りの水」日本の昔話
「わがはいはネコである」夏目漱石・作
我が家は川の字で寝ていたので、当然夫も読みます。最初は絵本だったのが、だんだん大人にとっても面白い書籍になっていったので、三人が同時瞬間的に本の中の世界の感動(絶望や憎しみ、喜び、可笑しさなど…)を共有できるという、宝物のような時間を過ごす事ができたと思っています。
今でも、何かの拍子に親子間の話題になる思い出の本、勝手にBest10は、
<絵 本>『だいちゃんとうみ(太田大八)』
『ないたあかおに(浜田廣介・作/池田龍雄・絵)』
<児童書>『はてしない物語(ミヒャエル・エンデ/佐藤真理子訳)』
『海と十字架(皆川博子)』
<小 説>『ゲド戦記/Earthsea(アーシュラ・K・ル=グウィン/清水真
砂子訳)』(実際には5冊ですけど)「影との戦い」「こわれ
た腕輪」「さいはての島へ」「帰還」「アースシーの風」
『銃口(三浦綾子)』『母(三浦綾子)』
『永遠の0(百田直樹)』
『村上海賊の娘(和田竜)』
『とっぴんばらりの風太郎(万城目学)』 です。