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とても現実的なお話。愛猫のお葬式、手順や料金などについて。

愛猫ジジが息を引き取り、悲しみに打ちひしがれながらも、私が1時間以内にやったこと。
それが「動物霊園への連絡」でした。

20年前、はじめて飼っていた猫が余命いくばくもない時、「そういえば、亡くなったらどうしたらいいの!?」と慌てて探した動物霊園。

それからずっと、我が家がお世話になっているのがこちら。慈妙院さん。

もとは普通の(っていうのかな)お寺で、人間用の墓地も敷地内にあるのだけど、今やペット霊園に特化して、どんどんサービスも充実している動物霊園さんです。


そこで今回、この慈妙院さんでの葬儀のために私が用意したことやかかった金額など、備忘録的に残しておこうと思います。

すんごく悲しいことだけど、現実問題としてやらなければいけないことなので、愛するペットと暮らす方のもしもの時、参考にしていただけましたら幸いです。



・まずは霊園に電話

猫が亡くなってひとしきり泣いた後、まずは霊園に電話しました。

というのも、2年前に愛猫を亡くした際、翌日に葬儀の予約が取れず、2日後になってしまい…ちょっと大変だったので「とにかく予約を」となりました。
(3月のはじめだったんだけど結構暖かくて。体を冷やさないといけなくて大変でした)

今回も電話をしたらまさかの「混み合っております」のアナウンス。
どんだけみんなのペットが亡くなってるのよ…と思いつつ、何度かかけ続けたら無事つながりました。

利用したことがあったので、電話番号がヒットしたのか「あ、オカダさんですね。前回は2年前に猫のくーちゃんですね。で、今回は?」と、まるで病院か美容院の予約のように聞かれました(笑)

そこで「亡くなったペットの名前」「年齢」「いつ亡くなったのか」「大体の大きさ(重さ)」「葬儀の希望日時」「棺は自分で用意するか」「希望の火葬の種類」などを聞かれました。
棺の件と火葬の種類についてはのちほど。

「翌日の午後が空いている」とのことだったので、翌日の13時で予約をしました。良かった。

そこからは、注意事項をいくつか伝えられました。
主に「火葬できるものとできないもの」について。

慈妙院ホームページより)

そして「10分前には受付に来てください。では」という感じで電話終了。
結構事務的。


・火葬の種類について

さきほど聞かれた「希望の火葬」について。
多分、霊園によっていろいろだと思うのだけど、慈妙院さんは3種類あります。

慈妙院さんホームページより)

我が家は「個別火葬」を選択。
お骨を持ち帰らないから、お骨拾いもしなくていいかな…という理由で。

持ち帰ってそばに置いておきたい気持ちもあるのだけど、いつか自分がいなくなる時にどうするよ…と思って、霊園の合同墓地に入れていただくことにしています。

将来、親の墓も自分の墓でさえどうなるか分からないのに、猫の骨の責任はとても持てないと思って。最終的にゴミ箱に捨てるとかちょっと悲しいし。

ということで「個別火葬」にしました。


・料金について

料金は、火葬の種類と重さによって決まります。

慈妙院さんホームページより)

この重さは、ご遺体とダンボールの棺と副葬品を含めたもの。

ジジは4.8kgだったので、25,000円。
(少し前まで体重だけで5kgあったのに、痩せたんだなあ…と悲しくなりました)

これに、四十九日まで毎日供養してもらえる「白木の位牌」が1,000円。
合同墓地への納骨が1,000円。

合計は27,000円でした。税込。


・棺について

霊園の方から「棺はどうしますか?そちらでご用意されますか?」と聞かれたので、「ちょうどいいサイズの箱があるか分からないので…」と言うと「じゃあ一応用意しておきますね。ご遺体はバスタオルか何かに包んでお越しください」とのこと。

ところがそのあと自宅を捜索すると、いいサイズのZOZOTOWNの段ボール箱が!
なので、そこに納めて持っていくことに。

(この子はふさお。生きてます)

でも、ご覧の通りだいぶくたびれたZOZO箱だったので、霊園で新しいダンボール棺に入れ替えさせてもらいました。
用意してもらってたし、せっかくなら新品がいいかなと思って。

霊園の段ボール棺は、白地に青でワンちゃんや猫ちゃんのイラストが入ったかわいい箱でした。

でも霊園の人曰く「白菜の箱とかみかん箱とか、みなさんいろいろですよ」とのことだったので気にしなくていいのかも。


・副葬品について

さきほど載せた表にある通り、化学繊維がダメとのことだったので、ずっと愛用していた猫ベッドもふわふわフリースもNG。悲しみ。

なので、綿100%のタオルを敷きました。
新品のタオルがなかったので無印にて購入しました。

あとはジジの周りを彩るお花。
こちらはお花屋さんで花束を購入。
ばらして顔や体の周りに置いてあげました。
なくても良いと思うけど、なんとなく華やかになるしいいかなと思って。

それから、好きだったドライフード4種類。
お皿はダメなので、母お手製のチラシの紙箱に入れて顔の近くに置きました。
きっと、たらふく食べてくれたはず。


・葬儀について

当日霊園へ行き受付を終えると、お坊さんと一緒に葬儀場へ移動します。

お坊さんがお経をあげて、我々家族も手を合わせ、お焼香して終了。
だいたい10分か15分程度だったかと思います。

終わると「祭壇の写真をどうぞ。ここからが正面です。さあどうぞ」とめっちゃ勧められ(笑)、「じゃあ…」って感じで撮りました。

どうですか、この豪華絢爛具合。
ジジもびっくりしていると思う。

この慈妙院さんは昨年から「遺影サービス」がはじまり、前日までにLINEで希望の写真を送ると遺影にしてもらえます。
遺影といってもタブレットだから、差し替えも簡単!
「なるほどな〜」ってなりました。

この台車みたいなのに乗ってるのが段ボール棺。
この中に、花に囲まれたジジが入ってます。

その後、隣の部屋に移動。
「最後に、水を飲ませてあげてください」とお坊さんが言い、係の人が小さな器に入ったお水と葉っぱを持ってきてくれます。(「末期の水」という儀式だそうです)

その葉っぱで水をすくって、ジジの口元をそっと濡らします。
いやもうほんとこれが泣ける。
2年前のくーの時もここで泣いたけど、やっぱり今回も泣きました。

その儀式が終わると「では、最後のお別れです」と言われるので、家族でジジの体を撫でてお見送りです。

慈妙院ホームページより)

このとき、お水を運んできてくれた男性が一緒にジジを撫でてくれたんだけど、ふと見たら泣いててびっくり。
やさしさが嬉しいけど、この仕事つらくないかな。毎日何件もあると思うんだけど。大丈夫かな。ちょっと心配しちゃう。

対して、これまた非常に個人的感想なんだけども。
お坊さんが言葉はめちゃくちゃ丁寧なんだけど、「この方すんごいせっかちなんだろうな」っていうのが伝わってきてちょっとあれだったのが残念。

話を戻して。
泣いてる男性がジジの入ったダンボールをそっと閉めて、鼻水ぐずぐず言わせながら火葬の部屋にそっと台車を押し入れて、扉が閉じられて葬儀終了。

さようなら、ジジ。
またどこかで会おうね。きっとね。


・お会計と今後の説明

その後、葬儀場から受付に戻ってお支払い。
支払いはクレジットカードも可。助かる。

そこで、今後の日程についての用紙もいただきました。
四十九日は来年1月5日なんだ。新年だな。

ほかにも「四十九日まで白木の位牌が置かれているので、好きな時にお参りに来て良いよ」「合同墓地へは明日中には納骨するからね」などの説明を受けて終了。

せっかくなので、2年前に見送った「くー」と18年前に見送った「はち」がいる合同墓地をお参りして、帰宅しました。


・さいごに

以上、愛猫の葬儀にまつわるいろいろでした。

最近は、こういう動物専用の霊園も増えてきたし、移動型の火葬車みたいなのもあるらしいけど、宗派によっては「お骨の持ち帰り不可」なところもあるようなので、もし持ち帰りたい方は事前に調べておくことをオススメします。

「霊園調べるなんて…」と、縁起悪いことに思えるかもだけど、お墓を買うと長生きするって聞いたことあるし(人間の場合だけど)、そういう準備したらペットさんも長生きするかもしれないし、本当にいざとなって霊園が見つからないってかなり詰むので、軽く探しておくのもいいのではないでしょうか。


最後に、遺影に使った写真です。
父が焼香を終えて「遺影の写真がかわいくて、涙が出るわ」と言ってました。

ほんとにね。
泣けちゃうよね。

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オカダトモコ 旅が好きなライター / カメラマン
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