ドラマ「3000万」が終わってしまった。
今期のドラマで一番夢中になったドラマ「3000万」が終わってしまった。
第4話が終わった時点で、あまりに面白くてこんな記事を書くぐらいには夢中になっていた。
このドラマの主人公は、安達祐実さん演じる主婦。
うっかり、闇バイト強盗で盗まれたお金に手を出してしまい、どんどんと破滅の方向へ進んでいく。
闇バイト組織に追われ、一人は家に匿うことになり、もう一人はうっかり殺してしまい、闇バイトの掛け子をする羽目になり、警察からも追われ、息子は口を聞かなくなり、夫とは口喧嘩がたえず…という怒涛の展開。
ただ「息子と平和に暮らしたい」と願っていただけなのに、どんどんとその願いから離れ、最終的には闇バイト組織のトップが暮らす家へ襲撃することになる。
しかもそのトップは反社的存在ではなく、元国税局の職員だった女性。
見た目は普通のおばさん。(演じていたのは清水美砂さん。表情に現れる感情が平坦すぎて怖かった…)
最近ニュースで「闇バイト」という言葉をよく聞くし、だいたいトップは海外にいる反社だったりするんだけど、このドラマでは普通の女性が「これ、私にでもできるんじゃない?」と思ってやってみたところ、うまくいったという。
そこがなんとも恐ろしかった。
もしかして、今日本のどこかで本当にこういう闇バイト組織があるんじゃないか…なんて思いそうになるほどに。
襲撃してどうなったのか、主人公はどうしたかなどは、よろしければこちらの「NHKプラス」からご覧ください。
最初の記事でも書いたのだけど、このドラマは「WDRプロジェクト」というNHKの新しい取り組みで作られていて、4人の脚本家が協力して本を書いている。
だからなのか緻密で作り込まれていて、こういうドラマでありがちな「最終回に急に全部解決!」みたいな無茶苦茶な流れがなくて、最後までちゃんと面白かった。
ぜひ、今後もこの「WDRプロジェクト」を続けてほしいし、新しい作品を生み出してほしいと強く願う。
ちなみに、火曜日の放送されているドラマ「宙わたる教室」もとても良い。
窪田くんの静かな雰囲気がとても良い。
NHKさん、面白いドラマをありがとう。
来年も楽しみにしています。