コロナ発症から9日間の記録。高齢の両親に感染させないための対策について。
新型コロナウイルスが「第5類」に移行してから約2ヶ月。
今さらという感じで、コロナに感染した。
周りでマスクをする人も減ってくる中、電車に乗る時やお店に入る時はマスクをしていたのに。手洗いうがいも、ちゃんとしていたのに。
うっかり感染してしまった(涙)
いままで感染・発症したことのある人に話を聞くと「熱が出た」「咳が出た」などの共通項はありながらも、人によって期間も程度も出る症状もまちまち。
いざ自分が感染したら「こんな症状あるの？」とか「いつになったら熱下がるの？！」と、不安になって色々検索したりした。
インスタストーリーでは、こんなアンケートを取ってみたりもした。
回復までに1週間やそれ以上かかることも多いと知り、若干絶望を覚えつつも長期戦への覚悟ができた。
経験者の声を聞けて、とてもありがたかった。
ということで、感染から今日までの9日間の記録と、一緒に暮らす高齢の両親への感染を防ぐために何に気を付けたかを備忘録も兼ねて、残しておこうと思う。
同じように、感染した誰かのお役に立てたら大変幸いです。
【発症してからの9日間の記録】
※基本情報※
47歳女性。基礎疾患なし。ワクチン2回接種済み。
・1日目（月曜日） なんか喉が痛い
お昼ごろ「なんだか喉が痛いなあ」からはじまった。
普段から、疲れが溜まると喉が痛くなりやすいタイプなので「いつものやつかな」と、のど飴をなめてうがいをして乗り越えようとした。
夕方になり「熱っぽいかも？」と熱を測ると37度。
めったに熱は出ないのでびっくり。
「寒暖差激しいし、風邪ひいたかな…」と思い、とりあえずドラッグストアに風邪薬を買いに行くことに。
高齢の両親と暮らしているため、うつしたら大変と思い「風邪だと思うけど、一応部屋にこもるね」と伝え、風邪薬を飲んで休む。
・2日目（火曜日） 発熱。コロナ陽性と診断される
目覚めて熱を測ると、38.5度。
これはもしや…と、かかりつけの町医者へ。
受付で「喉が痛くて熱が」と伝えると、外で待つように言われる。
駐車場に置かれたパイプ椅子に座り、そこでコロナとインフルのW検査。
その後、診察室で「コロナ陽性だね」と伝えられる。
思わず「うっそ！」と言ってしまう。
「特効薬はないので、熱を下げてしのぐしかないからね。解熱剤出しておくから、まぁがんばって(笑)」と先生に言われる。
何が面白いんだろう…と内心思う（どうでもいい情報）
隔離については「5類に移行したので、特に隔離の必要はありません。お勤め先に確認するなり、ご自身でお好きにどうぞ」的なことを言われた。
処方された薬は、全部で5種類。
解熱剤（漢方薬）、咳止め、喉の痛み緩和、そして「38.5度を目安に飲んで」と言われたとんぷくの解熱剤と胃薬。
5類になるまでは、検査費も治療費も全て無償だったらしいのだけど、今は有料。
私は検査と診察で4,200円。お薬代で1,030円。
合計5,000円ほど支払いました。
家に帰る途中でドラッグストアに立ち寄り、ポカリスエットやゼリーなど喉越しの良いもの、今すぐ食べられるパンなどを購入。
帰宅後、薬を飲み横になる。
解熱剤のおかげで熱が下がる。
咳も出始めたけど、そんなにひどくないので「これぐらいなら助かったな」と一安心。
パソコンで仕事でもしようかな。なんて気持ちになるほど元気。
…がしかし、夜になると熱が上がり、あっという間に39度。
解熱剤を飲むもなかなか下がらず、咳も出て眠れない。
熱のせいなのか、ここからの3日間は「暑い」と「寒い」に翻弄された。
外気温は28度程度と夏日なのだけど、突然寒くなりフリースを着込んで震えてみたり、エアコンをつけても暑くて汗だくになったり、身体が何かと戦ってる感がすごかった。
・3日目（水曜日） クシャミと鼻水が止まらない
朝、熱を測ると36.5度。
3日目にして割と元気。
ところがお昼を過ぎた頃から熱が上がり、ずっと38度前後をさまよう。
他の症状は咳と喉の痛み。
でも一日中咳き込むほどでもなく、発作のように突発的に咳き込む感じ。
だけど、結構体力を奪われる。
あと、2日目の夜と3日目はやたらとクシャミと鼻水がひどくて、1日鼻セレブを横に置いていた。
そしてつらいのが、夜、眠いのに眠れないこと。
解熱剤で熱は下がるのだけど、身体がむずむずして朝方まで眠れない。つらい。
・4日目（木曜日） 蓄積されていく疲労感
朝の熱は38度。
くしゃみも鼻水もパタリと止まる。
毎日の咳で腹筋が筋肉痛になったらしく、咳をするとお腹が痛い。
この日は1日中37度台。
さすがに体力がなくなってきた。
猫がベランダに出たいというので散歩に付き合っただけなのに、疲労感に襲われる。えらいこっちゃ。
・5日目（金曜日） 急に身体が楽に
起きた瞬間「おや？なんか楽だぞ？」という感覚。
明らかに昨日までとは違う。
熱は36.5度。
まだ喉は若干痛いけど、回復を感じられる。嬉しい。
でも午後になって熱を測ると、また37度。
まだ終わらないのか…。
この夜、久し振りにぐっすりと眠れた。
起きて驚いたのは、頭と足の位置が逆になっていたこと。
子供の時以来の現象。何があったんだろう(笑)
・6日目（土曜日） 嗅覚障害はじまる
相変わらず、熱は36度後半から37度のあたりだけど、とてもスッキリしている。
ところが、ここにきて嗅覚がなくなっていることに気づく。
臭いはずの猫の口が臭わない。
慌てて、匂いが強めのハンドクリームやアロマオイルを匂ってみるも、全てが無臭。なんの匂いもしない。
これが噂の嗅覚障害か…。
・7日目（日曜日） 久し振りの外出
熱は36.5度。
もう平熱と言っていいと思う。
喉の痛みもほぼなくなり、咳がたまに出る程度。
嗅覚はゼロのまま。
ただ、ちょっと動きすぎると眩暈がする。
これは体力が落ちているせいなのか。
夕方涼しくなってから、近所を散歩。
5日ぶりの外の空気。美味しい。
・8日目（月曜日） 念の為の隔離延長
もう大丈夫かなと、検査キットで検査。
ものすごく薄くだけど「陽性」に線が出たため、もう1日だけ自主隔離。
嗅覚はほんの少しだけ回復。
コーヒー豆の匂いを遠くに感じた。
このまま徐々に治ってくれたら嬉しい。
・9日目（火曜日） 取り戻す日常
念の為に熱を測ると36.7度。
平熱よりは高いけど、気温が高いからってことにしておこう…。
もう喉も痛くないし、咳もほぼほぼ出ない。
唯一残った嗅覚障害は、なぜか変な匂いが常にするという進化系へ。
嗅覚障害の症状では「焦げ臭い匂いがする」とよく聞くのだけど、それとも違う、なんて言っていいか分からないんだけど、甘いような石鹸のような…なんともいえない変な匂いがする。
コーヒー豆を匂うと、その甘い匂いの向こうにコーヒーを感じる。何これ。
やっぱりこれは、3日目に鼻水がめっちゃ出たのと関係しているのだろうか。
あとは、貧血なのか立ちくらみがひどい。
そのうち治るといいんだけど。
以上、発症から今日までの9日間を振り返ってみた。
こうやって振り返ると、2日目から4日目がとてもきつかった。
薬は飲んでいるけど特効薬ではないから、自分の免疫とウイルスの戦いが終わるのを待つしかない感じ。
やっと戦いが終わったみたいだけど、消耗がすごい。
完全復活には、もう少し先のような気がする。
＊ ＊ ＊
さてここからは、高齢者の両親に感染させないために、何を気を付けてどう暮らしていたかについて。
ちなみにうちの両親は
・父→77歳。肺に疾患あり
・母→84歳。昨年心臓の手術を終えたばかり
という、基礎疾患持ちの後期高齢者。リスク高過ぎ。
正直、自分自身の体調どうこうよりも、両親にいかにうつさないかに神経を使った。
もし同じような暮らしの方がいたら、参考にしてもらえたら嬉しいです。
【自宅での隔離生活で心がけたこと】
最初に家について。
我が家は賃貸一戸建て。
1階に台所やリビングやお風呂など、2階に私の部屋と両親の寝室、トイレがある。
基本的に、私は常に自分の部屋に引きこもるようにした。
部屋から出る時は、手を消毒してから。
そしてマスクを着用。
部屋から出るのは、トイレに行く時と、飲み水や食料が欲しい時、食べ終わった食器を洗う時ぐらい。
（水を取りに行くのが面倒だしリスクだと思ったので、3日目に2リットルの水を買ってきてもらった。これは楽でよかった…！）
それと、タオルは家族と同じものを使わない。
トイレに行く時は、自分のタオルを持参。
そのタオルは手だけ拭いて、顔などは拭かないように注意。
キッチンで食器を洗った時は、キッチンペーパーで手を拭くようにした。
コストコのキッチンペーパーは分厚くて使い勝手がよく助かった。
とにかく、部屋の外で触ったものは全部消毒した。
除菌スプレーとそれを染み込ませたキッチンペーパー片手に、ドアノブ、電気のスイッチ、食器棚の取手など、触ったところは全て消毒。
ちなみに使ったのはこちら2種類。
（↑これのαじゃないやつ）
（これは匂いがついてて気になるので、たまに使ったぐらい）
食事も自分の部屋で。
朝食は、自分で作って（パンとヨーグルトとコーヒーなど）部屋へ。昼食は食べたり食べなかったり。
夕食は、母が作ってくれたものを部屋の前まで届けてもらったり、私が下まで取りに行ったりした。ありがたやありがたや。
おかげさまでずっと食欲は落ちなかったので、もりもり食べられた。
洗い物をする時は、事前に母に「キッチンが空いているか」を連絡してから降りるようにした。
私が1階にいる間は、両親もマスクをしてた。
お互いマスクはしているけど、極力喋らないように接触しないようにして生活した。
何か伝えたいことがある時は、LINEしたり電話で。
そこまでやったおかげなのか、9日目を迎えた今日まで両親は発症していない。
もう大丈夫だと思う。本当によかった。
＊ ＊ ＊
まるっと7日間、ほぼ部屋の中でじっと過ごしていて、さすがに退屈だったけど、猫がいてくれて本当に助かった。
ふさお、毎日相手してくれて、癒してくれて本当にありがとう。
明日からまた出かけることも増えるけど、お留守番よろしくね。
以上、私のコロナ備忘録でした。
もう2度とかかりたくないわ。
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