山の神様が77歳になる父に誕生日プレゼントをくれた。かもしれない話。
花粉症も本番を迎え、鼻セレブが離せないオカダですけれどもこんばんは。
暖かくなるのは嬉しいのに、身体が辛いこの季節…。
みなさん無事ですか?
さて。
父が昨日、今年初めての登山に出かけた時のこと。
低山だったのだけど、半年ぶりの登山だったこともあり、結構つらくてひいひい言って登っていたらしい父。
その横を、一人の男性がひょいひょいと軽やかに追い越して行ったそう。
父は76歳の後期高齢者。立派なおじいちゃん。
でも、追い越して行った男性も「どう見てもおじいさん」だったらしい。
自分とそんなに変わらない年に見えるのに「元気だなあ。いいなあ」そう思いながら、おじいさんの背中を見送った。
しばらく登ると、休憩所でそのおじいさんと遭遇した父。
思わず「お元気ですねえ。失礼ですがおいくつですか?」と声をかけた。
すると、その男性は「90歳」と答えたそう。
「90歳!!」と驚く父に「私は12歳からこの山に登っていてね。もう78年登ってるんですよ。だから慣れたもんですわ」とおじいさん。
そして「あなたは?おいくつ?」と尋ねられた父が「76歳です」と答えると「まだまだだねえ!若いねえ!私がこの山に登った年数より少ないじゃない!」と大笑いされたらしい。
「たしかにそうですねえ」と父が答えると「76!まだまだ若い!がんばって!」そう言って、おじいさんは先に出発していったという。
そんな父は今日、77歳の誕生日を迎えた。
肺の持病もあり、少しずつ体力の衰えを感じはじめ、最近は「77歳」という年齢に「もう年だから…」とぼやくようになりはじめていた。
だから、年上の人からもらった「まだまだ若い!」は、父にとってすごく励みになったようだった。
「90歳に比べたら、77歳なんてまだまだだもんなあ。頑張らないかんなあ!」という前向きな言葉も出るようになった。
もしかしたら、そのおじいさんは、山の神様から父への「誕生日プレゼント」だったのかもしれないと私は思う。
そんなおとぎ話みたいなこと、本当にあるかどうか分からないけど。
でも、そんな気がするのだよ。
最後に。
今夜家族で食べたケーキ。
気をつけて運んだけど、だいぶ端に寄ってしまったケーキ。
父へ。
これからも元気で楽しく過ごしてください。
いつもありがとう。